朝7時に起きる。昨日は痛飲したせいか、久しぶりに酒が残っている。8時、ジョギングに出る。宿泊していたのは国分町のカプセルホテルだったので、まだ夜を引きずっている風景の中を走り、定禅寺通りに出る。西公園通り、作並街道、勾当台通り、そして再び定禅寺通りとぐるり。白木蓮が咲いていた。東京では散ってしまった花が咲いている不思議。10時半、Uさんが開店準備中のお店へ。まだ完成しているわけではないけれど、良い店だと感じる。お店のオープンが待ち遠しい。

 11時半、二人で「北辰鮨」。お昼時だから多少は待つ覚悟でいたのだが、奇跡的にすぐに入ることができた。しかも先客はすぐに帰り、貸切だ。ガラスケースを端から端までじっくり眺めて、お寿司をいただく。Uさんに指摘されて気づいたのだが、僕はあまり赤身に興味がない。鯛、さわら、かれい、しまあじ、カワハギ肝のせ、いかみみ、生にしん、ボタン海老。僕が死ぬ前に食べたいものの一つは「北辰鮨」のボタン海老で、いつもは何貫かおかわりするのだが、今日は身が小ぶりだったのでやめておく。

 この日の収穫はあなごだ。Uさんが「穴子、お塩でお願いします」と注文しているのを真似てみたのだが、これが絶品だった。別に江戸前寿司を食べて育ったわけでもないのに、あなごと言えばタレだという固定観念があったけれど、軽く炙ったあなごの香りが素晴らしく、虜になる。それにしても「北辰鮨」では炙った寿司が大変ウマイ。この日、唯一リピートしてしまったのは鰆を炙ったお寿司だ。いつも「今日はほどほどにしておこう」と思って訪れるのに、結局たらふく食べてしまう。ビールを1杯、四季の松島を3杯。12時半に店を出て、鐘崎のかまぼこをお土産に買って、駅前でUさんと別れる。

 タリーズでアイスコーヒーを購入し、12時50分、高速バスに乗る。仕事をするつもりだったが、ホロ酔いである。原稿を書くのは諦めて、溜まっていたメールの返事を書く。バスは三度サービスエリアに立ち寄った。最後に立ち寄ったのは羽生サービスエリアだったのだが、江戸時代風の建物で、テーマパークのようだ。中に入ってみると外国人観光客の姿もたくさんあった。19時前にはバスタ新宿に到着。思い出横丁に行きたいところだが、スーツケースで訪れるのも迷惑になるので、新宿三丁目の「日本再生酒場」へ。いつものようにチューハイをたらふく飲んだ。

 いつもなら「F」にハシゴするところだが、今日は『水曜日のダウンタウン』が2時間SPなので、それに合わせて帰宅。「こち亀検証SP」という内容だったのだが、これが驚くほどつまらなかった。ただ「やってみた」というだけの投げっぱなしで、どうしてこれが放送されてしまったのだろう。なぜ今『こち亀』だったのだろう。これだけつまらないのは何かの伏線かと思っていたが、つまらないまま終わり、ふて寝。