5月14日

 7時半に起きる。コーヒーを淹れて、食パンをトーストし、ゆで玉子を茹でる。3個は多かったので、2個にしておく。今日はうちで会議をやるというので、朝から掃除をする。知人はといえば、昨晩は深夜3時に帰ってきてまだ眠っており、知人が会議で使うのに僕が掃除をしている。最近はこちらが家事を負担するばかりで、これは主夫として養われるべきではと不満が募る。11時半に知人を起こし、知人に床を水拭きさせ、僕がさらにマイペットを噴射して拭く。12時50分頃からポツポツ集まり始め、知人とffの皆は会議を始める。コーヒーを追加で淹れて、1リットルの魔法瓶に入れておく。

 午後はテープ起こしを進める。会議は17時頃に終わったらしく、皆で『マツコの知らない世界』を観始めている。僕も一緒に観る。皆を見送ったあと、身支度をしてアパートを出て、吉祥寺「スターパインズカフェ」へ。今日は青葉市子さんと向井秀徳さんのツーマンだ。整理番号は61番だが、2階の正面側の椅子席(それも端っこ)に席を見つけることができてホッとする。このふたりのツーマンだなんて、僕のために企画されたのではと思ってしまうほどで、ビールをチビチビ飲みつつ開演を待ち、直前で赤ワインを追加する。ライブの感想を書き始めると長くなってしまうので、ツイッターに書いた言葉を貼り付けておく。僕はナンバーガールの再結成のドキュメントを書くことはないのだろうけれど、誰かにしっかり書き残して欲しい。

 昨晩は吉祥寺スターパインズカフェにて青葉市子さんと向井秀徳さんのツーマンを観た。市子さんの演奏を聴いていると、ああ、もう初夏なのだなと思う。そして、向井さんによる弾き語り。いつにもまして“筆圧”の強さを感じる。それは一曲目の「Young Girl 17 Sexually Knowing」から感じられたことだ。この曲を弾き語りで歌う姿を、何度となく眺めてきた。毎回の演奏が同じだと言っているわけではもちろんないけれど、そこにはある定型と言おうか、「この節が強くなる」とか、演奏している向井さん自身が個人的に盛り上がる、そういうツボのようなものがあったように思う。でも、その位置がこれまでとは違っているように感じられた。ライブが進むにつれて、その変化は気のせいではないと確信する。ナンバーガール時代の曲は、10年くらい前から弾き語りで演奏する曲の数が増えたように記憶しているけれど、そこにはどこか記憶を振り返る感傷といった趣があったように思う。でも、昨日のライブは、ところどころに破調と言っていいほどの熱が随所で感じられた。僕が前に向井さんの弾き語りを観たのは出版記念トークイベントのときだから、3ヶ月も前になってしまうけれど、そのときとは明らかにモードが違っている。やはりそれは、ナンバーガール再結成が発表され、リハーサル(か、それに向けた動き)が始まっていることも影響しているのだろう。RISING SUNは観に行くつもりでいるけれど、いよいよ楽しみになってくる。そして、何より今月末からのZAZEN BOYSのツアーも楽しみになる。というのも、昨晩最後に演奏されたのは「はあとぶれいく」だが、そのイントロは、いつもと少し違うコードが弾かれていて、「いつまでたってもやめられないのね」という歌詞には少し揺らぎが感じられた。ナンバーガールZAZEN BOYSの時間がどう作用し合うのか、楽しみが膨らむばかり。