9月11日

 8時過ぎに起きて、洗濯機をまわす。知人が横浜に滞在していた期間の洗濯物と、僕が東京を離れていたあいだの洗濯物があり、かなりの量だ。まわしているあいだに茹で玉子を作り、朝食をとる。テレビでは台風の被害を報じている。こんなに被害が出ているのかと驚く。洗濯物を干そうとベランダに出ると、落ち葉がたくさん積み重なっているうえに、壁にも植物の破片がはりついていた。石垣島を取材した原稿を考え始めていると、知人からメールが届く。昨日の23時半に構成をし終えた座談会が、もうウェブのテストページにまとめられている。なんとなくテキストを配置したというものではなく、読みたくなるデザインにまとめられているので、びっくりする。しかも、内容を一読した上でデザインされているとわかり、驚く。ページは正午頃に公開された。

 

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 午後、石垣島で取材した原稿の構想を練っていると、母からメールが届く。兄夫婦にこどもが生まれたという。社会性がないせいか、こういうときは何をすればよいのだっけと、しばらくぼんやりしてしまう。夕方まで原稿を考えていたけれど、まずは何か連絡するべきだろうと思って、引き出しにあった月光荘の便箋と封筒のセットを取り出す。なんとなく買ってみたものの、使わずにいたものだ。祝いの品を送ると受け取りの必要があるから、少し落ち着いてからのほうがよいのだろう。電話やメールというのはリアリティがなく、まずはポスト投函される手紙を送ることにする。お祝いの言葉を記し、封筒に入れる。封筒には「大空の月の中より 君来しや ひるも光りぬ 夜も光りぬ」という言葉が印字されている。その言葉が印象深く、郵便局で慶事用の切手を買い、速達ぶんの料金をまかなえるだけ貼って出す。

 郵便局から帰ってきてほどなくして、今日も夕立のような激しい雨が降る。雨が一瞬上がった隙に買い物に出る。「越後屋本店」でアサヒスーパードライを1杯だけ飲む。隣の建物が完成に近づきつつある。1階にはカフェが入るのだという。最近カフェが増えているけど、食事処ができないという話を聞き、言われてみれば定食屋のような場所は少ないなと思う。ドラッグストアとスーパーマーケット、それに「やなか珈琲」で豆を100グラムだけ買って、アパートに帰る。チューハイを飲みながら、石垣島の原稿を書き始める。知人が帰ってくるであろう時間を予想して麻婆豆腐を作っていたが、23時半頃になって「飲んで帰る」と連絡があり、腹立たしくなって作りかけのまま放り出し、酒を飲む。24時半になって帰宅した知人に激怒しながら、ふたりで『水曜日のダウンタウン』を観る。