9月20日

 7時半、知人が身支度をする音で目が覚める。公演が終わったばかりだが、知人は今日からアルバイトに出るという。午前中は、支払期限を過ぎてしまった高速バスを予約し直して、兄夫婦あてに出産祝いのカタログギフトを手配する。スーパーマーケットで食材を、「やなか珈琲」で豆を買ってきて、昼、納豆オクラ豆腐そばを平らげてコーヒーを淹れる。午後、那覇ジュンク堂書店で開催したトークイベントの構成を進めて、確認してもらうべくメールで送信。

 夕方、洗濯機の掃除をする。バケツに40℃の湯を注ぎながら、お湯取り機能で洗濯槽に湯を移していく。いっぱいになったところでシャボンの洗濯槽クリーナーを入れて、「洗い」のみ回転させる。浮いてきた洗濯槽の汚れを掬い取り、また「洗い」で回転させて、浮いてきた汚れを掬い取る。それを無心で繰り返してしまう。気づけば18時、すっかり日が暮れている。昨日まで西日本にいたせいもあり、こんなに日が暮れるのは早かったっけかと寂しい気持ちになる。

 もやしのピバーチ炒めとこんにゃくのめんつゆ煮を作り、チューハイで晩酌を始める。メールを返したり、日記を書いたり、録画を観たりしながら酒を飲んだ。知人が帰ってくる時間に合わせて、豆腐ハンバーグと、エリンギとししとう花椒炒めを作り、『アメトーク!ゴールデン3時間SP』のうち、最初のキャンプ芸人だけ観る。ソロキャンプ派と「グランピング」派に分かれている(キャンプに詳しい後輩に準備をさせてキャンプを楽しむというのは、ほぼグランピングだろう)。

 その、皆でひとつの時間を共有して過ごす雰囲気には馴染めないなと思う。それは部活や会社の飲み会のようでもあり、苦手だなと感じる(就職して生きていくという生活を選ばなかった芸人という職業の人たちがそんなふうに過ごしていることを、どこか不思議に感じる)。その一方で、ソロキャンプの人たちも、皆でキャンプに出かけてはいるものの、それぞれが好き勝手に過ごしていて、初めてキャンプを「楽しそうだ」と感じる。