5月26日

 6時半に目を覚ます。5時間くらいしか眠れなかったが快調だ。昨晩の洗い物の残りを片づけ、ゴミを出し、コーヒーを挿れる。知人を起こして食パンを焼き、朝食。午前中は航空券の手配。3月に航空券をキャンセルした折にもらえたバウチャーがあるので(片道は「取材」で手配してもらえることになったので、自分で予約したぶんをキャンセルしたのだが、すでにコロナの影響が出始めていた時期だったこともあり、バウチャーとして返金された)、ジェットスターで予約しようと、サイトを検索する。日程を選び、座席指定の画面に遷移すると、真ん中の席も選択できるようになっている。ジェットスターは3列シートで、4月上旬に確認したときには真ん中の席は販売対象外となっていたのに、その措置は撤廃されたようだ。いかに飛行機の換気機能がしっかりしているとはいえ、すぐ隣に誰かが座った状態で3時間座っているのはあまりに不安だ。検索してみると、JALスカイマークは真ん中を原則として販売しない方針であるらしかったので、手ごろな価格のスカイマークで予約をする。クレジットカードで決済するまで、しばらく「ほんとうに不安を感じずに沖縄まで行けるのか」と考えたけれど、決済のボタンを押す。

 今日は知人も自宅で仕事をするらしいので、ソファに横になり、「Q」の原稿を練る。10時半からカレーを作り始めて、煮込んでいるあいだにも原稿を考えた。12時半、出来上がったカレーライスで昼食。午後はパソコンを広げ、原稿を書き始めたけれど、思っていたほど書き進められなかった。16時過ぎ、皿を持って「たこ忠」に行くと、6月4日から営業再開と貼り紙が出ていた。テイクアウトでの営業は5月31日までとも書かれている。初がつおと真だこを注文して、営業再開されるんですね、と声を掛ける。そうなんです、なんとか営業再開できることになりまして、と店員さんが言う。あの、じゃあ、テイクアウトはもう終了になるんですかと尋ねてみると、「事前にお電話いただければ、その日のお刺身は何があるかをお伝えして、お持ち帰りいただくこともできますよ――あの、お客様の名前をおぼえておきますので、そうすればすぐに対応できるようにいたしますので」と店員さん。おずおずと「橋本です」と伝える。帰宅後、その顛末を知人に話すと、「店員におぼえられるのが好きやからのう」と笑われる。「今までも『シャカパン履いた坊主頭のおっさんが、ペンギンの描かれたサコッシュぶら下げて、皿を持って刺身を買いにくる』と覚えられとったやろうけどのう」と。

 今日も酒は控えるつもりだったけれど、原稿を考えたままだとうまく日付をまたげないような気がして、今日はビールを飲んだ。卓袱台には刺身の他に、ザーサイ豆腐、アジの干物、油揚げを焼いたのを並べて、Netflixで『ROMA』を観た。ビールを3本飲んだところで眠気がやってきたものの、なんとか最後まで視聴する。すっかりNetflixの虜だ。