6月25日

5 5時過ぎ、テレビから流れる地震速報の音で目を覚ます。そこそこ揺れを感じる。「この程度か」と思いながら再び眠りにつく、いつか本格的な揺れが東京を直撃して、死んでしまうのだろうなと思う。9時過ぎまで、ゆるゆるとケータイをいじり続けてしまう。気合いが入らず、10時にコンビニに出かけ、アイスコーヒーのLサイズとジューシーハムサンドを買って帰ってくる。知人を見送り、風呂に湯を張り、『みんなみんな逝ってしまった、けれど文学は死なない。』を読んだ。14時、焼きそばを作って平らげる。雨が上がっていたので洗濯機をまわし、干す。寝転がって坪内さんの本を読もうとしたところで、ベランダの向こうに鳥たちが飛び交う音が聴こえてくる。そこには枇杷の木があり、腐りかけの枇杷の実がなっているから、鳥がついばみにきているのだ。それは別によいのだけれど、ついばみにきた鳥が洗濯物の上にとまったり、糞をしたりするのではと不安になり、とりこんでコインランドリーに向かう。乾燥させて帰宅したあとで、ぼくが留守にしていた間に知人がお隣さんから預かっていた高枝切り鋏を持ち出し、枇杷の実を切り落とし、伸びた枝を切る。そうこうするうちに16時となり、今日も新宿行きは諦めて、自転車で上野に出て、ヨドバシカメラソーダストリームのボトルを交換する。不忍池には蓮が茂っている。17時、オープン直後のバー「H」に立ち寄り、ハイボール。坪内さんのこと、Hさんに尋ねてみたいこともあるけれど、こらえる。ハイボールを2杯飲んで、アパートに引き返し、知人の帰りを待ちながらチューハイを飲んだ。