8月27日

 8時過ぎに目を覚まし、たまごかけごはんを平らげる。一言も口をきかないまま、知人は仕事に出かけてゆく。ぼくは昨日電話で話した案件について、さしあたりのサンプルとして使えるような粗めの構成を作り、メールで送信しておく。昼は納豆オクラ豆腐そば(冷)。八百屋で買ってきた沖縄産のオクラがとても立派だ。午後はYMUR新聞の書評ゲラに赤を入れる。いつもはほとんど赤字を入れないのだけれど、どうも書ききれていない気がしたので、たくさん赤字を入れてしまう。

 それをメールで送信し、14時過ぎにアパートを出る。久しぶりに千駄ヶ谷駅で降りてみると、駅の様子がすっかり変わっており、改札を出てすぐのところに新しい国立競技場がある。この建て替え工事は何だったんだろう。F.Yさんのアトリエを訪ね、企画の相談。Yさんに会うのは3月中旬以来だ。この状況下でも、Yさんは特に変わりなく過ごしているという。わたしはもともと、誰かと会うとかじゃなく、このアトリエでひとりで作業してるから、と。

 16時半にアトリエをあとにし、新宿駅まで歩く。明治通りの電光掲示板に「子どものキックボード飛出し注意」という標語が表示されている。ビルの隙間から、かき氷みたいな雲が見えた。フラッグスビルとルミネを巡り、服でも買おうかと思ったのだけれども、欲しい服は見当たらなかった。そうこうするうちに17時で、どこかでビールでもと考えたけれど、明日と明後日の夜は知人が不在なので、飲みに出るのは明日か明後日にしておこう。「やなか珈琲」でコーヒー豆を、スーパーマーケットで枝豆ともやしを買って帰宅。

 19時過ぎ、知人が帰ってきそうな時間になったところでもやしを炒め、枝豆を茹で、ビールを飲みながら『空気階段の踊り場』を聴いていると、知人が帰ってくる。それを最後までふたりで聴いたのち、特に観たい番組が見当たらなかったので、一昨日観始めていた『アンナチュラル』を5話まで観た。イノセントな存在をどう扱うのかというところが引っかかり、知人と言い合いながらチューハイを飲んだ。