朝8時に起きる。内臓がくたびれているので、朝食は玉子粥にする。昼に納豆オクラ豆腐うどんを食べたのち、出かける。傘の差し方が悪いのか、すぐに腹の辺りがびしょ濡れになる。雑司が谷駅で都電を降りて、区役所。支払が滞っていたお金を納める。義務を果たしただけだが暗い気持ちになる。心を落ち着かせようと思って、いつものように「らんぶる」でブレンドを飲んだ。

 18時半、神保町。小諸そばで月見そば(310円)をかきこんで、缶ビール片手に「試聴室」へと向かう。中からはリハの音が漏れてくる。しばらくビールを飲んで待っていたが、客らしき人の姿は他になく、日付を間違ったのかと不安になってくる。

 あらためてケータイで確認してみると、間違っていたのは日付ではなく開場時間だった。まだあと30分は待たなければならないので、近くのコンビニに出かけ、久しぶりで日本酒をレンチンしてもらう。店員は外国人の女の子で、何を言っているのかわからないという様子だったが、おそるおそる温めてくれた。40秒でほどよい温かさになった。

 20時、「木霊でしょうか2016」と題したライブが始まる。出演者は“井手健介と母船”、それに“mmmと親族でしょうか”の2組だ。キャベツ太郎を食べながら赤ワインを飲んで、楽しく時間を過ごす。最近気づいたのだけど、ライブに出かけるときは「曲を聴きに行く」というよりも「時間を過ごす」という感覚でいるのかもしれない。