7時半に起きて、トーストを食す。昼はソースカツ弁当を買ってきて、ボンカレーをかけて食べた。夕方、「らんぶる」へ。ブレンドコーヒーを飲んでいると、店内に見知った顔があることに気づく。打ち合わせをしているようだったので話しかけなかった。ふと、買うつもりだったチケットのことを思い出し、中央線で吉祥寺。「MANDA-LA2」で3月10日のチケットを購入する。店頭販売のチケットのほうがプレイガイドのチケットより早く入場できるのだ。発売から1週間経っているが、わざわざ店頭まで買いにくる人は少数派なのか、整理番号は21番だった。

 荻窪まで引き返し、「鳥もと」(2号店)で瓶ビールを注文する。5年前の3月、「鳥もと」(1号店)で開催された飲み会に参加したことで、僕のこの5年間が決定された。焼き鳥(タレ)の盛り合わせ、それにわかさぎの天ぷらを食べた。2杯だけ飲んで店を出て、青梅街道を歩いて「Title」へ。他の店では気づかなかった本が今日も目に留まる。3冊ほど購入して、奥のカウンターでハートランドを飲んだ。

 20時、夜道を歩いて西荻窪駅に出る。今日はN嶋さんと一緒に飲む約束をしていたのだ。「風神亭」に入り、日本酒で乾杯。少し前に、N嶋さんからメッセージをもらっていた。「書くことを頑張りたい」のだというN嶋さんは言った。それで、数年前に出したリトルプレスがあるからと送ってくれていたのだ。最初はメールで感想を伝えようと思っていたが、それだと長くなるので、飲みながら話すことにしたのである。

 N嶋さんとは何度も話したことがある。でも、彼女が一体どういう人生を歩んできて、どうしてあの場所に参加しようと思ったのか、ちゃんと聞いたことはなかった。どんなふうに生きてきて、どうして「書く」ということに思い至ったのか、話を聞く。僕は人に助言できるほどの人間ではないけれど、感想を求められたのだからそうも言ってられず、話せる限りの話をする。

 N嶋さんという存在も、N嶋さんの文章も、どこか不思議なところがある。その特質をあれこれ話す。全力で話していたので、自分が何を言ったのかは覚えていないが、少しでも参考になっていればと思う。店を出る頃にはすっかり酔っ払っていて、N嶋さんと別れて中央線に乗る。23時には電車に乗ったはずなのに、目をさますと午前1時、どういうわけか東京駅のホームに佇んでいた。