午後、箱根山へ。昨晩、「明日の昼に箱根山で花見をやるから、よかったら来れば」と誘ってもらっていたので、成城石井で白ワインと生ハムを買って出かける。南アフリカの白ワインは「バビロンズ・ピーク」というパンチの聞いた名前だ。女子三人に混ざり、箱根山の桜を堪能する。

 夜、江古田にて快快12周年のパーティー。パーティーの目玉は豚の丸焼きで、皓司さんやあやみさんが焼けた豚をさばいていく。豚の丸焼きを食べるのは人生二度目だ。前回は大規模なパーティーだったのであまり堪能できなかったが、今日はさばいているところもまじまじ眺めることができた。一番うまそうに見えたのは皮だ。こんがり焼けた皮はパリッとしてうまいのだろう――そう思って真っ先に皮を食べたのだが、思ったほどパリッとしておらず、少しギトギトしている。皮より中身のほうががうまかった。

 中国人というのはすごいなあと感じる。思い出したのは中国で食べた――一人で注文してしまったので後半はちょっとした拷問みたいになってしまった――北京ダックのことだ。こんがりローストした肉を見た誰かが、「皮で一番うまいのはどれだろう?」と考え始めて、アヒルが一番だという答えに行き着いたのだろう。なんて食に貪欲なんだと、赤ワインで酔っ払いなが考えていた。