夕方、竹橋へ。17時50分、「如水会館」にあるパブに入ってみると、店内にはまだ誰もいなかった。テレビがあるからこの場所になったと聞いたが、テレビは店内ではなく、建物の別の場所にあるのだろう。18時25分、全員揃ったところで『S!』誌の収録が始まる。飲み放題コースなので、じゃんじゃかビールをお代わりする。東京に戻るとまた飲めるようになって、ホッとしている。

 20時半に収録が終わる。僕は2軒目には行かず、高田馬場に引き返す。地下鉄の中ですぐにテープ起こしに取り掛かり、馬場に着くと「スターバックス」に入ってテープ起こしを続ける。22時半には起こしを終えて、知人と「コットンクラブ」で待ち合わせる。ビールで乾杯。

 僕は気の向くままに全国をぶらついているけれど、そろそろ束ねるための“串”のような何かが必要な気がする、という話をした。たとえば、芭蕉であれば「全国の歌枕をめぐる」という“串”があって、そこから『おくのほそ道』が生まれた。別に性急に何かをとってつけても無意味だけれど、自分なりの“串”を考えないといけない気がする。では、どんな“串”があれば面白いと思う?――ビールをお代わりする知人に訊ねてみたけれど、知人は「わかんない」というばかりだ。