7時半に起きる。昨日母から届いていた郵便物を開けてみると、中身は誕生日のお祝いだ。ボタンを押すと「おめでとう!」と音声が流れる鳥型のメッセージカードが同封されている。今日じゃねえ、こういうのは届く日を計算してくれえ。少し浮かれながらもぶつくさ文句を言う僕を、誕生日に無関心な知人は心底どうでもよさそうな目で僕を見る。それは引き出しに仕舞って、8時には仕事に取りかかる。なんだかライターみたいな生活だ。

 午前中のうちに『S!』誌の単発の構成を仕上げ、メールで送信。それが終わると、すぐにDVDケースを取り出し、ブルーレイに焼いてある番組をひたすら見返す。『TB.』誌で取材と構成を担当した対談企画で、対談に登場する2人のプロフィールと2人が手がける番組の解説を書いて欲しいと頼まれていたのだ。それぞれ150字から200字程度のものだから、公式サイトにある情報を適当にまとめてもいいのだけれど、わざわざ「そこまで書いて欲しい」と頼まれたのに――しかも細部までこだわっていると語られている対談なのに――そんなふうに済ませることもできず。結局、合計すると1500字ほどの原稿なのに、書き終えるまでに10時間近くかかってしまった。対談の構成にかかった時間とほぼ同じだ。

 書いている途中で不安になり、そのうちの一つを知人に送ってみた。返事は「おもしんないひとがかいたみたいなかんじ」「もてなさそう」というものだった。憮然としてどういうことか訊ねると、「いや、テレビの人ってもてそうじゃん。もてそうっていうか、ちんちんたちそうじゃん。でも、これ書いた人はちんちんたたなそう」と言われる。言わんとすることはわからなくもないので、ぐうの音も出なかった。夕方には気分転換にスーパーに出かけた。店頭にしめ縄を並べ始めているところだ。あっという間にもう年末だ。

 20時頃になって『TB.』誌の構成およびキャプションを送信する。実は『TB.』誌からはもう一つ依頼されている原稿があるので、今度はその原稿に取りかかる。ただ、さすがにもう集中力が持たず、『MUSIC STATION』に出演する関ジャニにはしゃぐ知人を怒鳴ってしまうので、もう今日は店じまいにして酒を飲むことにする。おでんをツマミに、録画してあるバラエティ番組を観る。日付が変わったところで、ケーキを買っていなかったという知人にスーパーまで走ってもらい、チョコブラウニー味のハーゲンダッツを食べた。