7時過ぎに起きる。ケータイは充電されていなかったけれど、モバイルバッテリーはしっかり充電してから眠りについたようだ。シャワーを浴びて、9時にホテルを出る。駅前の雰囲気はとても穏やかだ。僕が生まれ育った町も「×本松」という名前なので、もともと親近感を抱いていたけれど、良い町だと思う。30分ほど歩いて「二本松バイパスドライブイン」。朝10時、まずは玉子焼定食(単品)と瓶ビール(アサヒの大瓶)を注文する。ちなみに飲んでいる客は僕だけではない。玉子焼は厚焼き卵を想像していたが、銀の皿の上にキャベツの千切りが敷かれていて、そこにかた焼きのスクランブルエッグがのっけてあるという感じ。予想と違っていて愉快な気持ち。

 11時、2本目の瓶ビールと塩辛を追加注文する。12時、瓶ビールとなめこ汁。13時、瓶ビール。少し酔っ払ってきたので、「ちょっと酔い覚ましに表を散歩してきます」と店員さんに告げて店を出る。ここは前払いなので食い逃げを疑われる心配はないが、念のため店員さんにそう伝えたのだが、「あら、せっかく酔ったのに、さますなんてもったいない」と言われる。その言葉に感銘を受け、再び瓶ビールを注文した。

 15時、瓶ビールとモロキュウ。16時、瓶ビールと冷奴。17時、瓶ビールと、気になっていたテンメンジャン定食を注文してみる(ただし定食ではなく単品で注文)。テンメンジャンというのは聞き覚えがないけれど、調味料の名前らしく、豚肉ともやしとニラの炒め物が出てくる。ウマイ。食べ終わる頃には日が暮れ始めている。そろそろホテルに戻って明日に備えるかと思っていると、お店の方が看板メニューのバイパススタミナ炒めをサービスで出してくれる。それもすっかり平らげたところで、領収証を書いてもらう。料金は注文ごとに前払いだが、最後にまとめて領収証を書いてもらえるようにお願いしておいたのだ。今日使った金額は6970円だ。

 すっかり暗くなったバイパスを歩く。急に銀杏BOYZが聴きたくなり、YouTubeにアップロードされているどこかのフェスで演奏されたものを聴く。たまらない気持ちになり、友人にURLをメールで送る。ホテルに戻った記憶はないが、20時にはもう眠りについていたのではないかと思う。