朝8時に起きる。知人は眠り続けている。僕は布団から這い出して、読書メモを記す。昼はコンビニ弁当で済ませるかと近くのセブンイレブンに出かけたが、最近は稼ぎが少ないというのに、コンビニ弁当を買っている余裕があるのかお前はと自問自答し、カップヌードルBIGを購入する。午後に観る作品が頭をよぎり、シーフード味を選んだ。

 13時過ぎにアパートを出て、千駄木駅からひたすら千代田線に揺られ、明治神宮前に出る。今日も原宿は大賑わいだ。ティーンの子が目立つ。そしてメディアでよく見る若者のメイクをしている。そのあいだをすり抜けてVACANTに向かい、マームとジプシー『BEACH』を観劇。そこで抱いた違和感はこちらに記した。そこに書かなかったこととして、最初に登場した瞬間から、「よか」を演じる成田亜佑美はここにいないひとであるように感じられた。それは別に、「彼女が演じるキャラクターは、この世界から姿を消してしまっているように見える」という意味ではない。その姿が、現在ではなく、過去のある瞬間に――過去のある時間にだけ存在する「永遠」の中に――存在し続けているように見えた。観劇しながらハートランドを3杯飲んだ。

 終演後はすぐに千駄木まで引き返してきた。駅前で知人と待ち合わせる。しばらくしてやってきた知人は、不忍通りを挟んだ向かい側で待っている僕を写メに撮る。今日は『BEACH』という作品を観るのだからと、足元はビーチサンダルで、とびっきり花柄をした浮かれたシャツを身にまとっていたのだが、それを「マエケンのコスプレ」と言われてしまう。不機嫌になりつつ、「越後屋本店」に向かい、アサヒスーパードライで乾杯。今日は休日だけあって、店頭はビールを飲むお客さんで溢れている。2杯だけ飲んで、スーパーで買い物をして帰宅し、録画しておいたドラマを観ながら泡盛を飲んだ。早い時間から飲み始めたせいか、それとも知人が言うようにジジイと化しつつあるのか、21時過ぎには眠ってしまった。