8時過ぎに起きる。「ベーカリーミウラ」でオリーブパンを買ってきて、コーヒーを淹れて朝食をとる。11時、整骨院。治療を受けたのち、花屋さんへ。休日とあって賑わっている。同じスペースで営業されている「ベーカリーミウラ」でビールを注文し、一息つく。ちょっと空間に馴染んだところで、まずはお花を撮影。ビールをもう一杯注文し、それを飲み終えたところで、店主の方の写真を撮る。

 京浜東北線に乗って、16時半、関内駅へ。スワローズのユニフォームを見にまとった人の姿を見かける。もし当日券で観劇できなければ野球を観に行こうかなんて思いつつ、「THE CAVE」。当日券ではなくキャンセル待ちだったが、マームとジプシー「あたらしい、ひび」(room6)観る。ひびのメンバーによるショウケースで、この回は小川沙希・的場裕美・渡辺ひとみの三名による小作品が上演される。どの作品も印象的で、その印象的である部分の源泉を辿っていくと、それぞれが生活の中で感じている好ましさや違和感がリアルに感じられるという点にある。それは19時から観た、藤田貴大作による「あたらしい、ひび」(room7)にも強く感じた。それは、どういうわけだろう、『BEACH』に感じた違和感とはまるで異なるほどリアリティのある作品だった。

 作品を観ながら、今年の春に上演された『みえるわ』に同行したときのことを思い出す。あれは横浜で上演されていたときだったか、楽屋には手伝いのためにやってきたひびの子たちが何人かいた。ちょっとした休み時間に、僕は楽屋の外にある廊下でドキュメントのテキストを考えていた。少し離れた場所のベンチで、ひびの子たちがお昼ごはんを食べながら、そのチョイスについて話していた。そのことだけでずっと話し続けていた。そのことでそんなに話が続けられるのだと、ほとんど関心したのをおぼえている。生活の中にあるそうした細やかな話が、作品の中に溢れていた。

 上演と上演のあいだに1時間半ほど空きがあったので、コンビニで缶ビールを2本、それにピリ辛きゅうりを買ってきて、路上で飲んでいた。見知った顔がいくつか焼き鳥屋に消えていくのが見えたけれど、追いかけて同席したところで話しづらくなるだろうなと、路上で飲んだ。観劇後は馬車道まで歩き、副都心線直通の東急東横線新宿三丁目に出て、「F」に入店。この日はほとんど満席に近かった。ボトルがほとんど空に近かったこと、新しいボトルを入れるには手持ちがなかったこと、なにより隣で飲んでいる人たちが「あいつ、注意するとすぐ反論するよな」「そういうとこ素直じゃないよな。あいつ、末っ子だから」と話を続けているのが末っ子的には受け入れられず、15分ほどで店を出た。