1月15日

 7時過ぎに起きて、ジョギングに出る。トーストで朝食を済ませたのち、市場界隈の原稿を書く。12時、山菜うどん。午後も市場界隈の原稿を書く。夕方頃からは、『ドライブイン探訪』の取材でお世話になったお店の住所と名前をリスト化して、献本の準備を進める。友人のA.Iさんから急遽お誘いがあり、19時に紀伊國屋書店新宿本店で待ち合わせ、インド料理店「サラムート」。前に訪れたとき、ワインが比較的安く、空いていて落ち着ける雰囲気だったので2度目の来店。沖縄で合流して、Aさんの仕事に協力する予定があるので、そのスケジュールを詰める。22時にひと段落したところで閉店時間となり、「イーグル」に移動する。お金のない客である我々は、申し訳ない気持ちになりながらも特価のウィスキーのソーダ割だけ注文。前にAさんとふたりで「池林房」で飲んだとき、少し離れた席に知り合い――Aさんとはしっかりと面識があり、僕とは一度、大勢で焼肉屋さんに出かけたことがある程度の知り合い――がいたのだけれど、その人が後日、別の誰かに「Aさんが怖い人と一緒にいた」と話していたのだと聞かされる。ひとりで街にいるときは、多少感じが悪い時もあると思うけれど、Aさんと飲んでいるときは楽しく飲んでいるはずなのに、なぜ「怖い人」と思われたのだろう。僕がショックを受けていると、「え、これ、良い話だと思ったから言ったんですよ」とAさんが言う。橋本さんが好きな人たちって、基本的に怖い人が多いはずだし、簡単に声をかけられそうだと思うよりは怖いと思われたほうが私も嬉しい、と。納得が行くような行かないような気持ちで終電に乗り、本駒込駅から帰途につく。