9月1日

 7時に目を覚ます。この二日間の取材でずいぶん汗をかいたので、まずはズボンを選択したいところ。宿に設置されている洗濯機が使えるのは9時からなので、それまで待って、洗濯する。洗濯物が乾くのを待って、昼過ぎに外に出る。まずは界隈の様子を観察しつつ、仮設市場を眺めにいく。ちびっこ3人組が目の前を歩いている。森永のミルクココアを飲んでいる。こういう暑い日に飲む冷えたココア、喉越しは悪いのに飲みたくなるんだよなあ。でも、500ミリの紙パックのココアを飲もうとすると、健康のことを考えてしまって、あんなふうに無邪気に飲めなくなってしまった。

 呉屋てんぷら店でさかなのてんぷらを買い食いしながら、サンライズ那覇通りに抜ける。このアーケード街の一角は「アジア人街」と看板を掲げるお店が数軒だけあって、そのうちの1軒である台湾料理「楊の店」の前を通りかかると、ゴミ袋がたくさん出されている。よく見るとフライパンなども混じっている。えっ、と中を覗くと、閉店してしまったのか片づけられつつある。そこから少し歩き、「赤とんぼ」でタコライス(中)を買い求めて、軒先のテーブルでいただく。

 開南のバス停からバスに乗り、琉球新報社へ。1階ではピンクドット沖縄というイベントが開催されている。LGBTのアライズを募るイベントだ。泡盛の酒造所はアライ企業として屋台を出していて、チューハイを出していたけれど、生ビールを買うことはできなかった。しばらく佇んで、「リブロ」に立ち寄ってから引き返す。宿の近くのファミリーマートに立ち寄ると、ネームプレートに「店長」と書かれた方を見かけたので、ご挨拶。ここは『市場界隈』を並べてくださっているのだ。ここでアイスコーヒーとアイスほうじ茶ラテを買って、14時、RKSP紙で始める連載に向けた取材。お店の方に飲んでいただくつもりだったけど、お二人ともカフェインが苦手だというので、飲み物は自分で飲んだ。

 取材を終えて、宿に戻り、少し仕事。シャワーを浴びて、19時に飲みに出る。まずは「足立屋」に向かうと、今日も大繁盛だ。なんとかスペースを作ってもらって、せんべろセットを注文し、外でビールを立ち飲みする。店員さんが「そういえばこないだテレビに出てましたね」と言ってくれる。そうだ、NHK沖縄放送局の夕方の番組に出演したのだった。一体どんな放送だったのだろう。

 ビールを3杯飲んで、安室奈美恵を聴きながら栄町市場まで歩き、「うりずん」へ。白百合を飲みながら、池原酒造で買ったタオルを自慢してしまって、すぐに「なんで自慢してしまったのだろう」と後悔しながら白百合を飲んだ。1時間半ほどで店を出て、宿に引き返していると、顔見知りの犬は今日もATMの前に佇んでいる。酔っ払って名前を呼びかけ続けていると、面倒くさそうに伏せていたけれど、しばらくすると立ち上がり、ATMの中に入ってしまう。おい、そっち入ったら出れんようになるでと呼びかけながら、しばらく缶ビールを飲んだ。