8月24日

 7時半に目を覚まし、たまごかけごはんを平らげる。昨日刻んでおいた青ネギがやけに青くさかった。包丁が鈍っていて、切るときに繊維が潰れてしまったのかもしれない。午前中は溜まっていた洗濯物を片づけ、布団に腹這いになりながら日記を書く。昼は八百屋でモヤシと豚コマを買ってきて、サッポロ一番塩らーめんを作る。知人はリハーサルの現場に出かけるということで、朝8時には出かけていった知人は、13時過ぎに帰ってくる。午後はそれぞれ別の部屋で作業して、ぼくはRK新報の原稿を書く。17時頃に書き終えて、Facebookを介し、取材させていただいた方へチェックに回す。すぐに「問題ありません」と返事をいただき、担当記者の方に送っておく。

 続けて、YMUR新聞の書評を練り始める。明日の締め切りに間に合うだろうかと心配になりつつも、20時には知人と乾杯。枝豆と、知人が作ってくれた鶏胸肉とキュウリとミョウガのたたきをツマミに、『白い巨塔』を最終話まで観る。財前と里見、現実主義者と理想主義者を両軸としながら進むドラマというのは、いかにもあの時代だという感じがする。イラク戦争に際し、国際協調を説く側と、ホッブズを誤解しながら引用し、「現実的」な決断をする。その時代の刻印を、このドラマに強く感じる。それと同時に、そんな二項対立で住んでいた時代はもう過ぎ去ったのだという感じがする。

 それにしても、よく出来たドラマだ。里見という理想主義的な男は、前半は少し非現実的にも見えていたけれど、その理想を貫くがゆえに異形な存在に見えてくる。最終話、知人はずっとメガネにティッシュを挟んでいた。最後の手紙のシーンの印象が強かったけれど、その少し前、いよいよ死が避けられないとわかったところで、それぞれの登場人物がどう行動するのかというところに胸を打たれる。余韻に浸りながら、FODで古いドラマを探す。江口洋介唐沢寿明の若い頃のドラマが観てみたいと検索していると、『ひとつ屋根の下』に目が留まる。再生してみると、あまりにも浮いた演技の連続で、途中で再生をストップ。すっかり余韻が消えたところで眠りにつく。