9月29日

 10時、自由が丘駅前でF.Tさん、M.Jさん、K.Sさんと待ち合わせ。今日は企画「R」だ。昨日まで一緒に旅していたけれど、久しぶりにこうして東京を歩くと、帰ってきたのだなと実感する。12時半まで路上で過ごし、新宿駅に引き返したところで別れる。せっかく新宿にいるのだからと、「ビックロ」へ。ドキュメント「DAY 13」にもその会話は書いたけれど、なんとなく今はユニクロの服が買いたい気持ちになっていたので――中学生の頃もずっとユニクロを着ていて、当時は中学生のあいだでも「ユニクロはダサい」みたいな感じで言われていたことを思い出す。ただ、昨日までの旅に出ているあいだ、パンツもズボンもTシャツも、ぼくはほとんどユニクロを着ていた――「ビックロ」で秋服を物色する。長袖のシャツとスウェット、それに靴下を何枚か買っておく。

 今日締め切りの書評本を読み返しながら歩き、新宿御苑の「ラーメン中本」でタンメンと瓶ビール。「なかなか出歩きづらくて、ウズウズしてるんじゃないですか」と大将が笑う。このままYMUR新聞に向かったほうが効率的ではあるけれど、ビーサンできてしまっている上に、ケータイの充電が切れてしまったので、一度アパートに引き返す。書評を練りながら、16時45分、YMUR新聞へ。他の委員の皆さんのように何冊も手に取ることはできないけれど、自分で持ち込んだ本か、あるいはテーブルに並べられていた本か、1冊だけは「これはぼくが手に取らなければ」という本がある。今日はその本にじっくり目を通したのち、アサヒスーパードライを飲みながら、他の委員の皆さんが選んだ本の解説をするのに耳を傾ける。

 20時15分ごろに委員会は散会となる。担当してくださっている記者の方に「すみません、なるべく早くお送りしますので」とお詫び。ハイヤーで団子坂上まで送り届けていただき、セブンイレブンで味しみ鶏大根を買って帰途につく。先に帰宅していた知人と乾杯し、『水曜日のダウンタウン』の録画を再生しながら、書評を書く。ある程度の骨組みが出来上がったところで、手が止まる。知人から「さっきからテレビしか観よらんやん」と指摘される。どうにか集中力を振り絞れば今日のうちに書き上げることはできるけれど、なにか大事なことを見落としてしまいそうな気がするので、今日はもう店じまいにして、ビールを飲みながらテレビを観た。