1月3日

 6時に目を覚ます。風呂に湯を張り、入浴しながら書評する本を読む。読書ははかどらなかった。風呂から上がり、昨晩放送された『さんまのお笑い向上委員会』観ながら、知人に作ってもらったお雑煮を食べる。カブとかまぼこと三つ葉だけのシンプルなお雑煮だがウマイ。11時頃にアパートを出て、12時に品川駅で待ち合わせ。今の世の中の状況を考えると――それに、この人と話していると「年の区切りなんてただの区切りに過ぎない」という感覚になるので、「あけましておめでとう」とかじゃないかもなと思っていたけれど、少し遅れてやってきたFさんに「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」と言われて、うまく言葉を返せず曖昧に頭を下げる。企画「R」。14時過ぎに新橋駅前で解散し、ケータイを確認すると、知人からLINEが何通か届いていた。知人の実家で飼っていた犬が、去年のうちに死んでしまっていたのだという。それを伝えると帰省しようとするだろうからと、今まで伝えられていなかったそうだ。知人はいつもその犬に会うために帰省していた。東京駅の構内でうまそうなパック寿司と、知人がデザインを気に入っているエビスのゴールデンエールを買って帰る。ソファの上で毛布にくるまっていた知人と遅いお昼ごはんを食べながら、『ものまね芸人151人がガチで選んだ いま本当にスゴい!ものまねランキング』の録画を観る。夜は鍋にする予定だったけれど、そこまで腹は減らなかった。何が食べたいかと知人に尋ねると、ハンバーグだというので、自転車こいでスーパーに出かける。スーパーは閑散としていた。ラベルの可愛らしい赤ワインと、洋風のツマミを数品買って、セブンイレブンでレトルトハンバーグと唐揚げ棒を買って帰り、『逃げるは恥だが役に立つ』(新春スペシャル)を観た。良いドラマだし、繊細に演出されている。過剰にドラマチックなシーンを描かず、同時代に向けたメッセージにも満ちている。ただ、ひとつだけ、終盤に「生きていれば」「いつかきっと」という言葉が繰り返されたことに、妙に引っかかってしまう。どうしてその言葉が引っかかったのだろう。自分でもよくわからない。布団を引いて寝る間際になって、知人と犬の話をして眠りにつく。