2月24日

 11時、大手町のY新聞社に出かける。今の状況になってから、「コロナ禍を読む」と題したシリーズ企画が始まっている。そのシリーズ企画が始まるとき、委員会の席で案内があったものの、月に1度くらいの頻度で掲載される企画だということもあり、まさか自分に順番がまわってくるだなんて、思ってもみなかった。自分が書いた本のことならある程度話せるけれど、今の状況で自分が感じていることを、誰かに取材されることがあるとは。掲載される日付を考えても、いろいろ意味を帯びるタイミングでもあるので、もごもごとした感情を、もごもごと語る。なんだかへとへとになりながらも、取材後は神保町に出る。「はち巻き」という天ぷら屋さん、今までいちども入ったことはなかったけれど、吸い込まれるように入り、海老天丼とビールを注文した。