3月11日

 昨晩は日本酒をたらふく飲んだので、8時近くまで起きられなかった。昨日買ってきたパンを6枚に切り分け、焼いて食べる。ゴマの香りが立っている。洗い物をして、米を炊き、コーヒーを淹れ、昨日の湯豆腐の残りをジャーに詰め、炊き上がったコメの大半は冷凍し、一食ぶんだけジップロックのコンテナに詰め、コーヒーを魔法瓶に入れて今日も与野本町を目指す。知人から「このパン、おいしい」とメッセージが届く。11時から、舞台「c」に向けたWORKに同席する。ジャーに付属したスプーンだと、湯豆腐は食いづらかった。もしも今後、舞台の稽古に同席するときにはこんなふうにコメとスープを持参するつもりでいたのだけれど、そのときに向けて箸箱と、あとジップロックの蓋が外れないよう固定するゴムが必要だ。

 昼過ぎに作業がひと段落して、皆がボードゲームを始めるのを、少し離れたテーブルから眺めていると、ルールの説明をするまえにFさんが10年前の話を、ふと思い出されたように話し出す。腕時計を確認すると14時46分だった。ゲームの様子を眺めながら、制作のKさんと今後の企画「R」のスケジュールを立てて、17時に稽古場を出る。缶ビールを2本買って消毒し、与野本町駅のホームで開ける。近くのパチンコ屋から『北斗の拳』のテーマが聴こえてくる。知人が帰ってくるまでにカボチャを煮つけて餃子を焼き、晩酌。