9月17日

 6時過ぎに目を覚ます。沖縄帰りだから、余計に肌寒く感じる。那覇はまだ、冷房が必要な気温だった。卵はあるけど冷凍ごはんがなく、旅先から持ち帰った春雨ヌードルにお湯を注いで朝食にする。明日から台風の影響で洗濯ができなくなるかもしれないのと、旅先で洗濯物が溜まっているのとで、洗濯機をまわす。干し終えたところで湯を張り、風呂に浸かりながら、書評する本を熟読する。2時間ほど浸かっていた。知人は腹が減らないようで、コンビニのミルフィーユかマリトッツォが食べたいというので、セブンイレブンまで買い物に行く。ぼくはレトルトカレーを買って帰り、炊いておいたごはんにかけてお昼にする。いちばん安いやつではなく、欧風カレーを選んだら、具材にマッシュルームが入っていた。カレーにマッシュルームが入っているのがあまり好きではなく(実家ではしいたけとマッシュルームがやけに入っていた)、えー、マッシュルーム入ってんじゃんと独り言のように言うと、知人がにまにましている。

 13時半にアパートを出て、千代田線で新御茶ノ水へ。古書会館をのぞくと、広報のOさんが「さっき受け取りました」と『東京の古本屋』を手にしている。昨日まで沖縄に取材に行っていて、べたなお土産で恐縮ですけど、よかったら皆さんで召し上がってくださいと、ちんすこうを渡す。それと、これはメイコの皆さんに、これはシリョウカイの皆さんにお渡しいただけませんかと、もう2箱追加で預かっていただく。靖国通りを越えて、14時に本の雑誌社に向かうと、40冊ほど『東京の古本屋』が積み上がっている。さっそく署名を入れていく。名前しか書いていないこともあって、するする進む。Tさんが直接見本を渡しに行ってくれたお店の方達は、とても喜んでくださったらしく、ほっとする。さっそく目を通してくださったあるお店の方から、経営員の仕事まで書かれていて、すごく重要な仕事だと思うと連絡があったと知り、またほっとする。「素人が何を」と誰かに怒られるんじゃないかと、ずっとそわそわしている。

 さくさく書けたのでもう10冊署名を入れたのち、しばらく雑談して、本の雑誌社をあとにする。「東京堂書店」をのぞく。樺太鉄道が1937年に発行した観光ガイド『樺太へ奥地へ』の復刻版が出ていたので、『団体旅行の文化史』や小野瀬雅生『焼きそばの果てしなき旅』、角川ソフィア文庫の『日本人の葬儀』と一緒に買い求める。『青森 1950-1962』という写真集も気になったけれど、購入は見送ってしまった。また今度じっくり手に取ってみたいところ。新御茶ノ水駅の改札近くの「成城石井」で惣菜と赤ワインを買って、最寄駅のスーパーで明日に向けた惣菜を買って、16時半に帰宅。舞台『c』に向けたドキュメントを書き、いくつかメールの返事を書き、日記を書く。夜、「もう『Woman』をみるのはしんどい」というので、同じ坂元脚本の『最高の離婚』をFODで再生するも、こちらは演出が時代とともにあった感じというか、今の感覚からすると観ていてつらく、途中で再生を止める。