10月15日

 6時過ぎ、iPhone片手に出かける。まだ暗い路地を歩き、動画を撮影してみる。目で見るよりも、カメラで撮影した風景のほうが少し明るくてびっくりする。かりゆし通りを歩くと、果物屋さんがフルーツを棚に並べていて、「おはよう」と挨拶してくれる(ぼくはそこで買い物をしたことはないけれど、店主の女性は通りかかる人たちに挨拶をしている)。「おはようございます。早いですね」と返すと、「早い時間だとほら、静かだから」と店主は笑う。その気持ちはよくわかる。朝の早い時間だと開いているお店は少ないけど、朝に散策するのは好きだ。

 朝、何気ない気持ちで「海天気」というサイトにアクセスし、向こう数日のみんなビーチの風を調べてみると、なんと日曜日は朝から10メートルを超える風だ。おいおいこれは定期船は当然欠航になるのではと、慌てて予定を組み直す。水納島のYさんにも電話をかけてみると、「こっちから電話しようと思ってたところです」とYさん。やはり土曜日はもう欠航で確定になりそうだ。月曜にはおそらく船は出せる可能性が高そうだが、ぼくは日曜午前の飛行機を予約してしまっているので、それでは間に合わない。仕方なく水納島滞在は日帰りに切り替えて(連載が終わってから一度もこれていなかったので、原稿チェックのお礼と、単行本化のスケジュールを直接伝えておきたいので、「行かない」という選択肢はなかった)、今日予約しておいた本部町のホテルを明日の予約に変更し、今宿泊している宿の延泊手続きをする。

 11時にのうれんプラザに行き、「MRYSそば」へ。MRYSそばを注文。店員さんはふたりいるけれど、おそらく店主の方ではなさそうだ。連載をコピーしたものは渡さないままお店を出て、一旦宿に引き返し、RK新報のテープ起こしを進める。13時、レンタカーを借りにいく。今日の午後からやんばるに向かうつもりだったが、今日の出番はなくなってしまったので、市場前駐車場(24時間で1000円)に停めておく。

 どうしようかと迷ったけれど、もう一度「MRYSそば」に行ってみる。おそらく店主とおぼしき方――昨日話を聞かせてもらった方のお兄さん――がカウンターにいて、領収書を整理している。なんて声をかけようか。いや、まずは飲み食いしないとと、沖縄そば(小)を注文。そばを啜っているうちに、その方は帰ってしまう。

 17時、「パーラー小やじ」で生ビール。野菜と葡萄の白和えがとてもうまくて感動する。ビールを飲み干すと、今日も日本酒のひやおろしを頼んだ。隣に座っていた二人組のお客さんに、帰り際にちらりと話しかけられる。それはとても感じの良い声のかけられかただった。こちらは基本的にマスクをつけっぱなしで過ごしているけれど、感じ悪くしたいのではないのだと伝えたくて、なるべく和やかに、いやあ、ほんとに外で飲めるっていうのは幸せなことですねと言葉を返す。それは、白和えを食べながら実際に感じていたことでもあった。18時に店を出て、しばらくホテルで休んだのち、19時半に栄町へ。「うりずん」でクーブイリチーとしまらっきょうの天ぷらをツマミに白百合を1合だけ飲んで、ゴン太を眺めて宿に帰る。