3月3日

 6時過ぎに目を覚ます。コーヒーを淹れて、たまごかけごはんを平らげ、新聞を読む。12面は1922年3月3日の水平社設立から100年を記念した「水平社100年 尊厳求めて」という特別面があって、その右側には、「三陸道 広がる商機」という記事が全面に掲載されている。復興道路に位置付けられる三陸沿岸道路が昨年12月に開通し、インターチェンジの周辺に物流施設が次々と建設されているのだという。本来なら明るいニュースなはずなのだけれども、ドライブインの取材をしているとき、復興道路が開通したら今までの道路の交通量が下がって来店客が減ってしまうという話を聞いた記憶がよみがえり、複雑な気持ちになる。それに、それでは結局のところ、地元の食材が都市部に運ばれていくばかりだ。紙面にはゴールデン街の看板が半世紀ぶりにつけかえられることになったという記事もあった。

 昼近くに薄手の洗濯物だけ淹れて、洗濯機をまわし、部屋干ししておく。昼、ニラと豚コマともやしを炒めて、サッポロ一番塩らーめんにトッピングして平らげる。午後は原稿を少しずつ書き進める。18時前に知人は帰ってきて、出前館で「老酒舗」の料理を3品注文し、18時40分から晩酌を始める。『水曜日のダウンタウン』を観たあと、ここ数日、ちびちび観ている『ドライブ・マイ・カー』を観る。酔っ払いながら観ているので、途中で耐えられなくなったり、眠ってしまったりして、今日で再生するのは3日目だ。Amazonプライム・ビデオのレンタルで視聴していたこともあり、すでに2度課金している。途中で一時停止を押しては感想を言う。いつものようにそれを繰り返していると、知人がいい加減にしてくれとブチぎれ、急に激怒されたことでこちらも絵に描いたような逆ギレをしてテレビを消し、ネットで注文して届いたばかりの読書灯をつかって本を読んだ。