4月4日
6時半、那覇空港のチェックインカウンターでA.Iさん、Y.Nさん、O.Iさんと合流して、与那国へ。窓から多良間の水納島が見えた。電動アシスト付きのレンタサイクルを借りて、租納の宿に荷物を預け、ナンタ浜を眺めたのち、ティンダバナに登る。お昼は前回訪れた「パネス」に行き、僕とYさんはイカ墨汁そばを、AさんとOさんはハンバーガーを食べる。食事も美味しいけれど、ここに飾られてある、1966年と1970年に撮影された、ティンダバナから租納の集落を撮影した写真を見せたかった。墓地を抜けて、東崎に行き、馬としばらく佇む。
15時半に租納に引き返し、「よなは民具」へ。昔ながらの手法で、クバやアダンを使って民具を作られている方に、作業を見学させていただく。ちょうど草履を作られているところ。「一里靴」だったか、呼び方は忘れてしまったけれど、一里ぐらい履くと駄目になってしまうから、普段は懐に入れて裸足で歩き、街が近づいたところで履いていたのだという話を聞いて、胸が一杯になる。そのおうちのこどもたちがカメラに興味津々だったので、しばらく貸していたら、たくさん写真を撮ってくれていた。昔は水汲みに使っていたという籠や柄杓を編んでくださって、少年と一緒にナンタ浜まで水を汲みに行く。
夕暮れ時にはこどもたちと一緒に海に出て、皆が浅瀬で泳いでいる様子を港から眺める。こどもたちに促されて、YさんとOさんは何度も海に飛び込んでいた。少年が夜光貝を素手で捕まえて、皆で頬張る。近くの商店でビールを買ってきて、日が沈んでいく様子を眺めていた。