1月3日

 日付が変わる頃に目が覚めてしまう。酒を飲み過ぎたせいかオレンジジュースが飲みたくなって、セブンイレブンまで歩く。店内には正月っぽいBGMが流れている。しばらく深夜番組を眺めて、また眠りにつく。6時に目が覚めたものの、今この時間に起き出してしまうと内臓も動き出し、トイレに行きたくなってしまう気がして、横になったまま過ごす。10時過ぎにトイレを済ませ、すぐにシャワーを浴び、よみせ通りの病院へ。12月にしばらく東京を離れ、沖縄、広島、神戸と巡っていた時期に、股の間にできものがあることに気づいた。それが12月5日のこと。最初は痔かと思って様子を見ていたものの、そこが破れたのか12月8日から膿のようなものが出始めていた。ああ、これはきっと粉瘤に違いないと思い、とりあえず那覇のドラッグストアでガーゼと抗生物質入りの軟膏を買い求め、患部に充てながら旅を続けた。東京に戻ったのが12月14日。その週末に、知人も粉瘤手術をしたことがある上野のクリニックを受診したところ、場所が肛門に近過ぎるからここで根本的な治療をすることは難しい、と告げられた。ただ、薬を飲んで様子を見ることもできるから、とりあえず抗生物質を処方しておきますと言われ、それからしばらく様子を伺っていた。ただ、日にちが経っても微妙に膿のようなものが出続けるので不安になり、26日になって肛門科を受診してみると、痔瘻の可能性が高い、と告げられた。とりあえず様子を見て、3日に臨時診察日があるから、そこでもう一度診察して紹介状を書きますのでと言われ、今日やってきたのだ。血が溜まって外のできものが腫れているとのことで、特に麻酔もなく切開され、唸る。やはり痔瘻だと思うと診断され、よたよたとスーパーに寄り、買い物をして帰ってくる。

 昼は知人の作る鯖缶とトマト缶のパスタ。ビールも2本飲んだ。今後の取材の旅程を考えながら、ときどき痔瘻の手術について調べてしまう。紹介状を書いてもらう病院のサイトを見ていると、手術法によってはお尻の一部がなくなるとあり、暗くなって画面を閉じる。午後は来月に予定している取材の旅程を考えつつ、話を聞かせてもらいたいと思っている方に向けた手紙を書く。18時過ぎにパソコンを閉じて、録画した『おもしろ荘』を眺めながらビールを飲み、煮しめの残りをつつく。そろそろ食べ切らないと、というにおいがする。夜はキッチンで知人と立ち食い焼き肉をする。近所の肉屋は休みだったが、スーパーで結構上等そうな肉が売っていたのと、知人が昨年末あたりから「焼き肉がしたい」と言っていたので、肉を焼く。600グラムほど買ってきたのに、400グラムで満腹になる。肉を焼きながら、iPadで昨年末の『オールザッツ漫才』を観た。これは数年前から(つまり関西に住んでいなくても配信で観られるようになった頃から)感じていることだけど、この番組を観ていると自分がそれなりの年齢になっているのだと実感させられる。『オールザッツ』と聞くと、自分より年上の世代にあたる芸人たちがぶっ飛んだことをやり、笑い合っているという印象が強い。それが今や、進行役を務めている芸人は自分と同世代で、ネタを披露するのは年下の世代になっている。準優勝したソマオ・ミートボールが印象に残る。それとは別の話として、ロングコートダディの堂前はこんな実力者だったのかと改めて驚かされる。昨日深夜に眺めた『座王』でもベテランの風格を漂わせていたけれど、この番組でも堂々とした立ち居振る舞いだ。焼肉を終えて、居間に戻り、録画した『浜田 大吉 濱家主催 新春ツッコミ芸人総会2023』を観る。途中でダウンタウンが漫才をしていた日に浜田が履いていたスニーカーが映し出された場面で、『オードリーのオールナイトニッポン』で若林がスニーカーを買えなかった話をしていたことを思い出し、その放送回を探し出して聞き直す。