2月6日

 7時半に目を覚ます。洗濯機をまわし、燃えるゴミを出して、コーヒーを淹れ、たまごかけごはんを平らげる。知人はなかなか起きてこなくて、「今日は在宅にする」と言っている。朝からドキュメントを書き進める。今日の昼食からは、病院から支給された検査食になる。昼のメニューは、野菜のクリーム煮とクラッカーだ。夜にお腹が減ると嫌なので、13時まで我慢して、パウチを温める。クリーム煮をお椀に盛ると、思った以上に少なく、やるせない気持ちになる。クラッカーを多少増量させるぶんには大丈夫なのではないかと、昨日のうちに買っておいたクラッカーを少し追加して、お昼ごはんにする。午後もひたすらドキュメントを書いた。

 今日はさっさと寝る必要があるので、18時には部屋を暗くする。すると、友人のAさんから久しぶりにメッセージが届く。わざわざ訪ねてきて、お見舞いを手渡してくれた。ありがたい。そのまま少し立ち話して、回復したら久しぶりに乾杯しましょうと言ってAさんを見送る。仕事を終えた知人もまた、僕が回復したらどこかに外食に行きたいと、都内の天ぷら屋を調べている。検査食の夕食は大根のそぼろ煮と鶏雑炊だ。たった一晩だけとはいえ、酒も飲めずに飯も美味しくないとなると、つまらない。

 21時には布団を敷き、録画したままになっていた『アメトーーク!!』のコロッケ芸人の回を観た。実家にいた頃も、一人暮らしを始めてからも、コロッケをそんなに頻繁に食べた記憶がなく、冒頭に「東日本のコロッケは芋の感じが残っているほうが好まれて、しっかり下味が付けられている/西日本ではしっかりマッシュされたものが好まれて、芋本来の甘みを感じるものが多い」という説明からして、「え、そうなの……?」と驚く。画面に映し出されるいろんなお店のコロッケを眺めながら、明日のお昼ごはんのことばかり考える。