3月10日
5時過ぎ、宿で目をさます。昨晩は酒場を2軒はしごして飲んでいたので、久しぶりになかなか飲んだなという感じがあり、からだが重い。7時過ぎまで布団の中でぐずぐずして、そこからシャワーを浴びて、取材モードに入る。雨が降っている。午前中は「観光」の予定があり、インタビューのアポイントもとってあった。その取材は13時近くになって終わり、そのお相手におすすめを尋ねると道の駅に入っている食堂を案内されたので(お昼に営業している食堂自体が少ない)、そこで昆布らーめんを平らげる。ビールも飲んだ。いちど宿に戻ったあと、少し休息したのち、気になっていた喫茶店に行ってみる。お店も気になるし、そこで一緒になった70代のお客さんのことも気になる。「気になる」というか、自然とお話しする流れになって、「これは、記録しておきたい」という気持ちになって、名刺を渡した上で「話を書かせてもらえませんか」と相談する。快諾してもらって、あれこれ話を聞き、最後に写真も撮らせてもらった。結局、2時間近く話し込んで、連絡先を交換して別れた。夜は昨日と同じ「2軒」に足を運んだ。どちらも昨日よりずっと賑わっていて、疑っていたわけではもちろんないのだけれど、昨日の言葉は本当だったのだなと思う。