2月8日

 11時頃起きる。12時、昼食。ごはん、あおさの味噌汁、しゃけ。食後は風呂に湯を張り、入浴。昨日はお風呂に入るのを忘れていたので気分がよい。風呂の中で『イスラム国の正体』を読んでいると、様子を伺いにきた知人が風呂場の扉を少し開け、ケータイを差し出してくる。画面には水浴びをするクマの映像が映し出されている。その物真似をしているうちに、1時間近く経っていた。

 15時過ぎ、「最近は高田馬場にこもってばかりだ!」と思い立ち、用もないのに新宿に出る。とりあえず喫茶店にでも入るかと「珈琲西武」の階段を上がると行列があり、それならばと「らんぶる」に行ってみたがここも行列だ。しばらく前から思っているのだが、新宿には喫茶店が足りないのではないか。もう、飲むか。まずは「ベルグ」でビールを注文して、今夜どこで飲もうかと思案する。店内は、斜めに立たないと肩がぶつかるほど混んでいる。隣の席では学生らしき3人組がお茶をしている。カップはすっかり空になっているが、「こないだ神保町にある『さぼうる』って店に行ったけど、なかなかいい雰囲気だった」なんて話している。後ろのほうでは、「ああ、席取られちゃった」という女の声がする。自分たちが座ろうと向かっていた席に別の客が座ってしまったので、そう声を挙げたらしかった。そう言われた別の客は、気まずくなって席を譲っている。心の中で他人の行動にケチばかりつけている自分は一体何なのだろうなと、ふと思う。他人の行動や慣習に不寛容になるから問題が生じるのだ。そう書かれた本を読んでいるところだというのに、何より自分が不寛容だ。

 17時、ふらりと思い出横丁に行く。1軒だけ行列ができた店がある。テレビか何かで紹介されたのだろうか。適当な店に入ってみると、メニューのない店だ。様子を伺いつつ、とりあえず「ビールと煮込みで」と注文すると、オーダーが通ったのでホッとする。あとは他のお客さんの注文に耳をそばだてて、その中から選んで注文をした。誰かを誘ってみようかとしばらく考えていたけれど、気軽に誘える人が誰も浮かばず、暗い気持ちになってくる。暗い気持ちになるくらいなら、知人を誘って飲みに出かければよかった。1時間半ほど飲んだところで会計をしてもらって、東口のほうにある「博多天神」までラーメンを食べに行く。替え玉もした。にんにくを入れ過ぎたせいか、アパートに戻ると知人が顔をしかめていた。