昼、「ティーヌン」まで歩いていると、知人が「今すれ違ったの、馬場バルの店員さんだ」と言い出す。お店の人を街で見かけると不思議な気持ちになる。以前、馬場のスタバで仕事をしていると或る焼き鳥屋の店員さんが入ってきて、甘そうなお菓子を二つ買っていったときも不思議な感じがした。焼き鳥屋でしか見かけないから、焼き鳥以外を食べているのが不思議だったのだろうか。

 「ティーヌン」に出かけるときは、いつもピーク時を外すようにしているのだが、今日は12時に出かけることになってしまった。テーブル席は無理かもなと諦めていたけれど、到着してみるとがらがらだ。そういえば今はゴールデンウィークなのだ。言われてみれば街も静かだった気がする。生春巻きとラープ・ムーをつまみつつ話していると、「月曜と金曜に有休を取れば、今年は10連休だよ」と知人が言う。10連休という言葉にピンとこないでいると、「もふは365連休みたいなもんだよね」と知人。最後にしょうゆラーメンを食べて店を出る。

 店を出て駅へと歩く。風が強いせいもあるが、5月だというのにとても寒く感じる。午後は原稿を買いていた。夜、まずば「馬場バル」へ。カウンターで飲んでいると、隣の女性客が「ジンないの、ジンは?」と言っている。ねえよそんなもんと冷たい気持ちで盗み聞きしていたのだが、「カンパリならあるんですけどね」と言われると、「そんな甘いもん飲んだら死んじゃうよ」とその女性客は答え、最終的には麦焼酎をロックで頼んでいる。その姿勢に惚れる。

 21時過ぎ、新宿へ。今日は終演後に新宿三丁目「銅羅」で飲むという連絡をもらったので、出かける。店の扉を開けて階段を降りていくと、今日は出演者の3人が揃っていて少し驚く。ハイボールを飲んで過ごしているうちに、Y.Sさんが「橋本さん、墨廻江がありますよ」と教えてくれる。糖質制限中の身ではあるが、それを覚えていてくれたことが嬉しく、墨廻江を飲んだ。そもそも、糖質制限を初めて2ヶ月経つが、まったく効果が見られず、僕には何の効果もないのだから、思う存分酒を飲んだほうがいい気もする。