2月19日

 昨日Amazonで水を持ち運ぶためのボトルを物色していたものの、うちにはソーダストリームがあって、炭酸水を作るためのボトルが3本もあるのだから、「これを使えばいいじゃないか」と、それに水を入れてアパートを出る。11時、舞台「c」に向けたWORKに立ち会う。アップをしたあと、天気もいいことだし散歩に出かけようという話になり、中野駅前まで歩き、大判焼きをそれぞれ買って、広々とした公園で食べる。オーディションで初めて出会った人たちもいたけれど、こうして時間を重ねるうちに少しずつ打ち解けて、楽しそうに言葉を交わしながら大判焼きを頬張っている。あまりにものどかで、これから描かれる作品との落差を思うと、不思議な心地がする。76年前の春も、案外そんなふうに過ごしていたのだろうか。でも、あのときにはもう十十空襲に遭っているから、戦争を間近に感じていたのだろう。WORKが終わったあと、「念のために」と、郵送で結果が出るPCR検査キットを手渡される。送ると数時間後には結果が出るのだという。唾液を入れ、薬品と混ぜ合わせて封をする。Fさんは、公演や移動のたびにやっているのだろう、慣れた様子で作業を終えていた。