朝8時に起きる。ふと思い立って、足の裏をやすりで削る。ばかみたいに削り続けて、知人に注意される。11時、床屋へ。アニメの映像を見かけ、しばらく見入っていると、店員さんが「このアニメ、明日テレビで放映するみたいですよ」と教えてくれる。光の加減が妙だ。夕暮れ時の駅舎の灯りや、暗闇に浮かび上がるコンビニエンスストア、あるいは夜の暗闇の中で見るスマートフォン、そういった光が過剰に強調されていて、少し酔ったような感覚になる。髪を切ってもらうと、駅前の広島風お好み焼き屋へ。最近ちょくちょく利用している。郷土愛は薄い人間ではあるけれど、広島風お好み焼きは無条件に好きだ。

 午後、国立国会図書館へ。久しぶりに晴れていて嬉しくなる。次号の『月刊ドライブイン』に向けた資料集め。創刊号に向けたリサーチを始めた時から何度も訪れているけれど、まだいろんな資料が出てくる。次号はオートレストランと観光バスがテーマだ。自動販売機も観光バスも、普及したのちに“エロ”が問題になっているのが興味深い。自動販売機とエロはわかりやすいけれど、ストリップがコースに含まれる観光バスなんてものまで登場したようだ。

 17時に図書館を出て、神保町に移動する。少し時間があるので、三省堂書店をのぞく。明日は土曜日だから、もうPR誌の『ちくま』が出ているんじゃないかと思って探してみる。が、やはりまだ入荷されておらず、明日どこで入手しようかと思っていると、店員さんが通りかかる。ふと顔をあげるとO・Mさんで、思わず話しかける。「『まえのひを再訪する』、送っていただいたのに、感想をお送りできないままになってすみません」とO・Mさん。いえいえ、こちらこそ送りつけてごめんなさい、とお詫びをして店を出る。すずらん通りを歩きながら、あの本は100年経って読んでも面白いはずだと思っている自分に気づく。18時、新世界菜館で『S!』誌収録。〆にミニカレーを食べることができて今日も幸せだ。