8時過ぎに起きて、原稿を書く。昼、キャベツと酒盗のパスタを食す。14時、日比谷へ。喫茶店の入り口で待ち合わせ、取材を受ける。『HB』の頃から振り返りつつ、2時間ほど。取材を終えて外に出ると、ミッドタウン日比谷で催し物が開催されている。日比谷の再開発は「演劇」がキーワードになっていて、もうすぐ広場で上演が始まるようだ。ハイボールを出す屋台もあるが、閑散としている。配られていたチラシには「日比谷の街をあげた観劇フェスティバル」とあるが、これを取り仕切っている人は「街をあげた」という言葉の意味を知っているのだろうかと思うほど寂しい雰囲気だ。ミッドタウンのすぐ近く、ビルの地下にある居酒屋「祭」に入店。ビールとハムカツを注文。いつから営業しているのだろう、歴史を感じさせる佇まいだ。さきほど日比谷駅で手に取った『メトロミニッツ』をパラパラ読みながらビールを飲んだ。「僕らが尊敬する昭和のこころ」という連載に、浅草の「水口」が載っていて嬉しくなる。ただ、水口食堂を推薦する女性、日本酒とそれに合う創作料理の店を恵比寿で営んでいる人で、普段はレストランでもカフェでも「アンテナは1個1個を拾ってしまう」けれど、そこに行くと「無の時間」を過ごせるのだと語っている。先日読んだ『dancyu』でも、自分は荒木町でワインバーをやっているけれど、休日には下町の大衆酒場で過ごすのだと語っている人がいた。「東京の西側にはない雰囲気を楽しみながら店まで歩」くことが「僕にとっては『インプット』の時間ですね」と。もちろん彼らはそれを仕事にしているのだから、僕と感覚が違っているのは当然ではあるけれど、食事というのはそういうことなのだろうかと疑問が残る。地下鉄で新宿三丁目に出て、「らんぶる」で原稿を書いたのち、19時にギャラリー「p」。展示の相談を少しだけして、新宿3丁目「F」へ。21時、「日本再生酒場」で知人と待ち合わせ、無限チューハイ。23時に店を出て、地下鉄に乗る前に缶ビールを2本購入していると、「その、最後のダメ押しでビールを飲もうとするけん、地下鉄で何往復もすることになるんで!」と知人に注意される。僕は350ミリ缶を2本、知人は500ミリ缶を2本飲みながら帰途につく。