朝8時に起きて、ジョギングに出る。不忍池を眺めて引き返す。朝、昨日ミウラベーカリーで買っておいた食パンとコンソメスープ。今日は知人も自宅で仕事をするという。今日の午前中に『月刊ドライブイン』を入稿するつもりでいたが、このスケジュールで無理やり入稿すれば誤字などミスが増えるのは目に見えているので、明日入稿することにして、原稿をじっくり推敲。昼、キャベツと酒盗のパスタを300グラム作って一緒に食す。午後、散歩がてらお豆腐屋さんに行き、絹ごし豆腐を買うついでに少しお話。本当は依頼をしたかったのだが、他のお客さんがやってきたので諦めてアパートに戻る。

 夕方、ふらりと谷中ぎんざへ。総菜屋で43円の焼き鳥を3本購入し、軒先で飲める酒屋で350円の生ビールを買ってぼんやり。帰りにスーパーで買い出しをして、もう一度お豆腐屋さんに寄り、厚揚げを買う。そのついでに、もう一度話す。自分が文章を書く仕事をしていること、自分で雑誌も作っていること、今度この界隈をテーマにした雑誌を作るつもりなので話を聞かせてもらえないかと思っていること。日時まで決めた具体的な約束ではないけれど、うちでよければと言っていただき、ほくほくした気持ちでアパートに戻る。

 20時過ぎ、僕はハイボールを、知人はスタイルフリーを飲みながら晩酌を始める。ツマミは麻婆豆腐と厚揚げにネギと納豆を乗せて焼いたのと、キャベツのナンプラー炒め。21時、金曜ロードショーで『かぐや姫の物語』を観始める。途中でどうしても許せない気持ちになる。なぜ現代的な視点を持ち込んで、その角度から主人公を照らし、それ以外の登場人物は照らされないのか。まわりの登場人物たちが、観客にある感情を抱かせるために配置されているようにしか思えず、嫌だ。時代劇であれば「悪代官」みたいなあきらかな悪者を登場させてカタルシスを得るということもあるだろうが、どうしてこんな描かれ方になってしまうのだろう。映画が終わる前にふて寝した。