10月4日

 7時半過ぎに起きる。布団に寝そべりながらパソコンを広げ、琉球新報を読んでいると知人が目を覚まし、「今、2種類のメロンパンの違いを説明してたのに」と言い、再び眠りにつく。朝日新聞の朝刊にも目を通して、昨日茹でておいた茹で玉子を食す。シャワーを浴びて、コーヒーを淹れ、昨日の夜に音源が届いていた対談のテープ起こしに取り掛かる。昼、セブンイレブンに行き、『週刊文春』をぱらぱらめくり、喜多方チャーシュー麺おかかのおにぎりを買って帰る。

 午後も引き続きテープ起こしを進める。15時頃にお越しを終えたものの、まだレイアウトが届いていないので構成にかかれず、RKSPの連載第2回で取材したお店の音源を起こす。17時過ぎに小腹が減り、冷蔵庫を開けると伊勢うどんが入っていたので、知人に確認をとった上で茹でて平らげる。麺が太くて驚く。19時にテープを起こし終わり、スーパーに買い物に出かける。今日は中華にしようと思って、麻婆豆腐と焼き餃子を作れるように買い出しをして、迷いに迷った挙句、金曜日だからとビールを2本買って帰ったのだが、アパートについてしばらくすると、「今日は遅くなる」と今更な連絡があり、ふてくされながら資料を読んで過ごす。

 23時頃に知人が帰ってきたあと、しばらく飲み続けていると、明日京都で観るつもりの公演が、当初は上演時間が100分だと発表されていたのに、今日になって「130分に変更となりました」と出ているのに気づく。30分の違いというのはかなり大きな変化だ。作品というのは完成してみないとわからないものだとはいえ、制作の見込みが甘過ぎるのではないかと、なぜか知人に不満を述べる。京都に泊まっていくならともかく、日帰りなので、21時37分の最終の新幹線に間に合わせなければならない(そもそも、「100分」と発表されているのを見て、終電より何本か早い新幹線をすでに予約してあるのだが)。つまり、終演から乗車まで1時間を切ることになる。劇場は駅からなかなか離れた場所にあり、夜だとバスの本数も少ないから、本当に乗れるか不安だ。そういうことを考えていると、招く側は結局のところ移動費や滞在費に自腹を切っているわけではないからではないかと、ひねくれたことを考えてしまう。

 ひねくれてしまうのは、酔っ払っているからだろうか。昨日の夜に、その作品に関する稽古場のルポがウェブに掲載されており、そのチームとは交流が薄いとはいえ、「ああ、そういう仕事を俺に振らないんだな」なんて考えてしまっていたけれど、お酒を飲んでいるとそんなふうに考えてしまうことが多い気がする。ただ、そのルポを書かれた方が、今日になって「渡航費も滞在費も自腹だ」とツイートされていて、それはそれで一体どういうことなのだろうなと不思議に思う。稽古をほぼフルで見学していたとあるけれど、稽古場というのは誰に対してもひらかれているものではない。自腹であることをわざわざ発表したことも含めて、どういう経緯があったのだろうなと考えているうちに眠りにつく。