7月30日

 5時過ぎに目を覚ます。体が重いのと、昨晩「あの情報の出方はちょっとどうかと思う」と、個人的に感じた違和感をメールで送ってしまったので、余計なこと言わなきゃよかったなと滅入る。ばらばらと雨の音がする。しばらくぼんやり過ごしたあとで、窓が開けっ放しだと気づく。窓辺に積み上がった本も、一番上に置いてあるものが濡れてしまって、3冊買い込んでおいた『群像』も濡れてしまって落ち込む。何をやっているんだろう。新聞を取りに行く気力が湧かず、コーヒーを淹れてたまごかけごはんを食べると、ゆるゆる仕事をする。昨日書き上げた原稿を読み返して少しだけ推敲し、申し送りを作成する。先方に重点的にチェックして欲しい箇所をリストアップして、チェックをしていただく皆さんへの添え文も書いておく。「こんなささいな話、書かなくてもいいよ」と言われてしまう可能性があるので、何十年か経ったときに「そうそう、こんなふうに過ごしてたんだよ」と懐かしく振り返れるように、そういうところを書きたいんです、と添え文にしたためる。それから、古本市を訪れたことがない人には話が伝わりづらいだろうなと思って、会場図も作成する。たぶんもっと楽な作り方があるのだろうけれど、使い慣れているInDesignで、長方形ツールをいくつも並べたり、線を引いたりしながら、会場案内図を作り、細かい情報は手書きで書き添える。その後、夏の一冊的な書評原稿を書き、メールで送信。

 あっという間にお昼だ。13時、納豆オクラ豆腐入りそば(冷)。午後は舞台『c』に関連したドキュメントを書いて送付し、続けて、いわきのプロジェクトのドキュメントを書く。集中力が途切れたところで、Googleカレンダーを開き、原稿が詰まってるな……と茫然とする。8月15日くらいまで、毎日がしがし書かないと、事故が起きてしまう。そう思うと、現実逃避して、「ゆうえんち夢物語」というアプリゲームで遊んでしまう。自分が小さい頃思い出に残っているゲームは、今パッと浮かんだのは『ダビスタ』と『ザ・コンビニ』、『太閤立志伝2』に『テーマパーク』。シミュレーションゲームがわりと好きで、『テーマパーク』はセガサターンのソフトで、セガサターンの本体は兄が買ったものだった。それを勝手に使って遊んでいて怒られた記憶があるけれど、あの『テーマパーク』は面白かったなあと、「ゆうえんち夢物語」をダウンロードした。『テーマパーク』は、たとえばフライドポテト屋を設置すると、味付けも調節できた。塩をマックスにすると、来店した客がうえっとまずそうな声を出す。あまりの塩辛さに、隣りに並べて設置したジュース屋さんに客は駆け込む。当然テーマパークの評判は下がってしまうのだけれども、そんな細かい設定まで遊べるところが楽しかった。