昨晩は早く眠ってしまったので、3時には目が覚めてしまう。こんな時間に起きてしまっては年寄りみたいだと何とか眠ろうとしているうちに、つけっぱなしだったテレビから『暴れん坊将軍』が始まる。なんとなく眺めていると、面白い。こういうドラマが必要とされた背景にも思いはめぐる。病床の危口さんと落語の話をしたことも思い出されるが、「世界がこんなふうであってくれたらなあ」というアイロニーも感じるし、なにより様式美を感じる。そして、何より、今ではほとんどのドラマに対して「嘘くさい」と一時停止ボタンを押してしまう僕が、こんなに都合よく展開するドラマをしみじみ観ることができるのはなぜだろう?

 考えなければいけないテキストがいくつかあるのに、布団から出られず。それともなんとか這い出して、11時、整骨院。帰りにスーパーマーケットに寄り、キャベツ1玉、もやし、それに3袋入りの焼きそばを買って帰り、ソース焼きそばを作ってお昼ごはん。午後、友人のA・Iさんから電話があり、いくつか相談。ほどなくして制作のHさんから電話があり、具体的にあれこれ話す。明後日のプランについても話題にのぼり、「いくつか思い浮かぶポイントがあればご教示いただければ」と言ってくれたのだが、どういう場所をどういう順序で散策するかは、入れ替え可能な点の集合体ではなく、順序のある線であるので、巡ったほうがよいのではないかという各ポイントの説明と、それをGoogle マップ上にマッピングしたデータを準備して送信する。

 16時半に高田馬場に出て、美容院で散髪。さっぱり。少し時間をつぶしたのち、19時、ジュンク堂書店池袋本店のそばでムトーさんと待ち合わせ、お互いに缶ビールを買ってぶらつき、西口の「豊田屋」へ。ムトーさんと飲むのも、思えば数ヶ月ぶりだ。しばらくしてセトさんもやってきて、あれこれ話しながら飲んだ。このふたりと飲んでいると、普段うだうだ考えていることを無防備に話せてしまう。それはつまり、安心して酔っ払ってしまうということでもあり、実際に何を話したのかは記憶から消えてしまっている。