8時過ぎに起きる。セブンイレブンでトマトとチーズのもっちりピザパンを買ってきて、コーヒーを入れて朝食をとる。午前中はまず、ここ数日でやるべき仕事を書き出し、計画を立てる。12時過ぎ、観劇に出かける知人と一緒にアパートを出て、セブンイレブンの麻婆豆腐丼を買ってきてお昼ごはん。午後は構成のリライトを進めて、14時過ぎにメールで送信。続けて、パリのドキュメントを推敲する。

 16時、観劇帰りの知人と待ち合わせ、「ベーカリーミウラ」へ。パプリカとブロッコリーのピザがあったので、知人とシェアしながらビールを飲んだ。ドラッグストアとスーパーマーケットで買い物をして帰り、ドキュメントを推敲してメールで送信。時計を見ると17時半で、晩酌を始めるには早い気がする。過去に受けた取材記事やトークイベントの開催予定をまとめておいたほうがよいだろうと、『ドライブイン探訪』の告知ページを作る。

 19時過ぎ、チューハイとワカサギの唐揚げで晩酌を始める。録画しておいた『人志松本のすべらない話』観る。今回は若手が集められている。若手の中でも達者な面子であるはずなのに、このセットで観ると、いつも出演している中堅層は本当に達者なのだなと感じてしまう。ベテランの寿司職人は寿司にタッチする回数が少ないという話を耳にしたことがあるけれど、普段『すべらない話』に出ている面子は、余計な言葉を挟まず、最小限の言葉で語っている。余計な言葉というのは、エピソードとして余計というより、「いや、その」とか、「だから、まあ」とか、テープ起こしでわざわざ起こさないような言葉(僕の場合、そういう言葉もとりあえず起こすことが多いけれど)。やはりちょっとした隙間が不安になるのだろう、どうしても言葉で間を埋めている。

 その中でも印象に残ったのは四千頭身の後藤で、よく見ると指は小さく震えているけれど、隙間を怖がることなく、自分のキャラクターにふさわしい、ゆったりとした間で語っている。それと、粗品の語りも堂々としたものだった。M-1グランプリのときは「何でこのコンビが」と思って、今もその考えは変わっていないけれど、とても勉強熱心なのが伝わってくる。節のつけかたや、身体の動かしかたなど、かなり意識的にトークをしている。あと、もう若手スペシャルに登場するクラスではないとは思うけれど、ノブのトークはさすがに面白かった。ノブの強みというのは、固有名詞がパッと出てくるところだろう。山で猪に遭遇したエピソードを語るとき、遠目で見たときは「ワゴンR」、近くで見てみると「アルファードぐらいある」と語っていた。この企画では事前に考えていたのだろうけれど、そういう固有名詞が、パッと出るのがすごいなと思う。

 面白く観たけれど、いくつか気になるトークがあった。宮川大輔が原西の実家である団地を訪れたエピソードや、ダブルヒガシの大東が成人式でイタい同級生をシメたエピソードだ。原西の実家の貧乏さを笑いにしているのだが、その目線がただ貧乏を笑うという感じで、どうにも居心地が悪かった。貧乏や不幸をネタにすることが悪いことではないけれど、それは同じ地平に立っているからこそ可能なことであるはずだ。

 続けて『さんまのお笑い向上委員会』を観る。オープニングで最初にいじられたのはジョニ男だ。その瞬間に、カメラに映った粗品が「最初に俺らじゃないんか」という表情をする。それを指摘すると、知人が「そうなんよね、粗品ってそういうとこあるんよね」と言う。番組の中で、ゆりやん明石家さんまに「さんまさん、何も、一回も疑わずに聞いてください」と何度も釘を刺す姿が印象に残る。最近の『さんまのお笑い向上委員会』を観ていると、本題が一向に進まずにモヤモヤすることが多い(この番組は「本題」を語るためにある番組ではなく、「本題」をダシにしてフリとボケを楽しむ番組だとわかってはいるけれど、それにしても最近モヤモヤが増している)。ゆりやんの姿で思い出されたのは、今日の午前中に眺めていた『ワイドナショー』で、松本人志が「まあでも、それはお得意の、体を使って何かするとか」と言った瞬間に、「え、何をするんですか」「え、ヤバ」と指原莉乃がきちんと違和感を表明していたこと。

 続けて、録画したドラマ『3年A組』を観始める。菅田将暉永野芽郁が出ているのに、どうしてこんなことになるのだろう。世界観がGTOの頃で止まっているようなドラマだ。生徒たちは教師に監禁されていて、何かあると爆弾を爆発させられてしまうかもしれないというのに、休憩時間みたいな配置で生徒たちは座っていて、「よーい、アクション!」という声が聞こえてきそうな発語ばかりだ。菅田将暉永野芽郁の姿は観たくて、なんとか最後まで見届ける。