5月7日

 午前のうちに、今日発売になる『群像』の告知をしておく。ジュンク堂書店那覇店で宇田さんとトークイベントをすることになったとき、そのイベントを聴きにきてくれるのは那覇近郊に住んでいる方だろうからと、トークイベントの採録は沖縄のメディアに打診していた。ただ、そのあとになって『群像』編集部から「5月発売の号で、宇田さんとの対談を掲載できないか」と依頼をいただき、宇田さんとも相談して、トークイベントが終わったあとで延長戦のように話をして、『群像』にはそちらを掲載してもらうことになった。サンライズなは商店街にある、軒先にもテーブルが配置されている酒場に入り、6時間近く話をしたところから(ゴールデンウィーク進行でかなりタイトな日程だったので)3時間だけテープ起こしをして、自分で構成したものだ。いつも誰かの言葉をまとめる側の仕事をしているから、自分の語った言葉が文芸誌に掲載されるというのは不思議な感じがする。

 水納島の祥さんからメッセージが届き、本の出版に携わった××さんという方が泊まりにきてくれましたとある。僕が直接やりとりしているのは編集者だけで、その「××さん」の名前を存じ上げなかったので、それとなく聞き返してみると、どうやら校閲で携わってくださった方のようだ。自分で入手した資料は適宜スキャンしてデータでお送りしていたものの、資料のチェックがかなり大変だったと思うので、LINEの画面越しにお辞儀したいような気持ちにもなる。午後、知人が散髪に出かけたあと、ウェブ「R」の原稿を書き始める。先に設計図を書いていたこともあり、ある程度のところまではするする書き進む。夕方から機内誌『C』のテープ起こしを少しだけ進めたあと、知人が買ってきた洋食惣菜プレートをツマミに晩酌をする。