7月10日

 10時、荻窪駅で待ち合わせ。今日は企画「R」だ。本来は6月30日に歩くはずだったのだが、都合が合わなくなったこともあり、ぼくは6月29日にひとりで歩いていたのだけれど、せっかくだからF.Tさんが歩くところにも同行する。制作のK.Sさんは体調が悪いということで、M.Jさんと3人だけ。まずは駅前のセブンイレブンに立ち寄ると、Fさんはビニール傘と角瓶、プラカップと炭酸を買っている。軒先で開封し、ひとりずつプラカップを持ち、Fさんに角瓶と炭酸を注いでもらって、乾杯。ひとくち飲んで、「やっぱハイボールは角瓶がうまいわ」とFさんが言う。めずらしく午前中から酒を飲みながら、街を歩く。かつて西荻窪に住んでいたことのあるFさんは、「前は公民館を借りて稽古してた」と、10年以上前の記憶を聞かせてくれる。しばらく青梅街道を歩き、住宅街を進んでゆくと、「あ、ここ!」とFさんが声を挙げる。「この公民館が稽古してたとこです。ここでリフレインって言葉も生まれた」と。この日は2時間ほど歩き、ゴール地点に辿り着いたあとも、しばらくその場でハイボールを飲んだ。角瓶はすっかり空になった。吉祥寺駅まで引き返し、中央線に乗り込む。もうすぐ発売になる小説を手渡してくれる。それを大事にしまいこんで、御茶ノ水まで引き返す。昼ごはんがまだなので、「博多天神」でとんこつラーメンを啜り、帰途につく。なんとか酔いを醒まして、『cw』の原稿を書き上げ、19時にメールで送信。