8月26日

 8時に目を覚ます。コーヒー豆を切らしているので、セブンイレブンでハムサンドとアイスコーヒーのペットボトルを買ってくる。今日は知人も自宅で作業をするようなので、アイスコーヒーは2本買っておく。12時過ぎ、メルカリで注文した「日記」が届き、さっそく寝転がって読んでいると、「お昼ごはんはどうするん」と知人が言う。13時からオンライン会議があるから、その前に食べたいのだ、と。途中で読むのを中断して、サッポロ一番塩らーめんを作り、豚バラ肉とモヤシと青梗菜をのっけ、二人で平らげる。

 午後、しばらく前に電話で相談のあった某社の企画に向け、試しにテープ起こしをしておく。その上で、15時から編集者のOさんと電話で話し、企画の方向性について話を聞く。Oさんはいくつか仕事を振ってくれていて、どうして立て続けにと不思議に思っていたのだが、電話をしていると「橋本さん、今、仕事はどんな感じです?」と尋ねられる。Oさんのもとに付き合いのあるカメラマンやライターからSOSの連絡があり、去年に比べて売り上げが激減しているので、なにか仕事をもらえないかと相談されることが多いのだという。それでぼくのことを思い出してくださったらしく、「助けになればと思って仕事の話を振ってしまいますけど、仕事量的に難しいようでしたら断ってくださって構いませんので」とOさん。ありがたい限りだし、たしかに去年に比べると売り上げは下がっているのだけれど、これまでは生活費以上の稼ぎはすべて交通費と宿泊費につぎ込んできた。今年はそのぶんの出費が格段に減っているので、収入は減ったとはいえ、生活が成り立たないというわけでもなく、呑気に過ごしている(この年齢なのだから、もっと貯金するなり何なり考えたほうがよいのだろうけれど)。

 今日は水曜日だ。少し前にアップル・ミュージックであいみょんの新しいアルバムが「まもなくリリース」と表示されていて、今週月曜に発売となった『TVBros.』はあいみょん特集号だったので、てっきり今日には配信になるのかと思っていたけれど、今日もまだ「まもなくリリース」のままだ。その『TVBros.』の中で、今年上半期の『ザ・ノンフィクション』をめぐる原稿を書いた(同じテーマで、まえさんも書いている)。いつもなら告知をツイートするところだけど、ほとんど一冊あいみょん特集号の中にいくつかコラムが混じっている構成なので、告知ツイートをして読まれるというより、あいみょん目当てに手に取った人が読んでくれたらという気持ちになり、結局ツイートしなかった。理由はもうひとつあって、ぼくは『ザ・ノンフィクション』を面白がって観ているわけではないので、ツイッターで投稿する気になれなかったというのもある。

 夕方、企画「R」の原稿を整えて、写真と一緒にメールで送信。18時過ぎ、知人と一緒に散歩に出る。「越後屋本店」でビールを1杯だけ飲んで、ドラッグストアに立ち寄る。ここ10年近く、ルベルのシャンプーとリンスを取り寄せて使っていた。頭皮が乾燥しやすいので、少し値が張るシャンプーを買っていたのだ。前に住んでいた高田馬場だと駅前のドンキホーテで詰め替え用が買えたのだが、今のところに引っ越してからというもの、近くに売っている店がなく、いつも通販で買っている。それも面倒だし、坊主頭に良いシャンプーを使うのもということで、今後はどのシャンプーにしようかと知人と相談する。それぞれテスターをプッシュし、指先に匂いをつけ、嗅ぐ。知人が指を鼻につけそうになるので、注意する。知人のほうは特にこだわりがなく、「別にどれでもいいけど」と言いながら、ケータイをいじり出す。いやいや、さっきテスターなんて不特定多数が触るところをプッシュしたばかりなのに、どうしてケータイを触るのかと怒る。「ちょっと過激派過ぎだわ」と呆れられ、いやいや、こんな程度で過激派とか言われる筋合いないやろ、え、何、感染しても仕方ないと思って過ごしてるのかと言い合いになる。

 アパートに戻り、スーパーで買ってきたマカロニサラダや合鴨ロースをツマミに、『有吉の壁』を観る。もうすぐ閉園するとしまえんを舞台にロケしていて、としまえんに対する思い入れをずっと語ってきたアルコ&ピース平子を出してあげればいいのにと思う。22時からは『水曜日のダウンタウン』を観ていると、知人がずっとケータイをいじっている。一緒にテレビ観なくていいなら今度から一人で観るわと言うと、仕事の連絡だと知人が言う。22時半に仕事の連絡が入り、すぐに対応する――それに応じた対価がもらえているのか、そこまでする必要があるのかと言い返しているうちに喧嘩になり、テレビを消し、布団を敷いて眠りにつく。