1月16日

 8時過ぎに目を覚ます。昨晩の湯豆腐の残りを温めて朝食にする。風呂に湯を溜めて、テープ起こしをプリントアウトした紙を手に入浴しながら、原稿を練る。昼は知人と一緒にサッポロ一番みそラーメン(ひき肉とモヤシとニラ)。ビールも飲んでしまった。午後、気合いを入れて原稿を書き始めたはずが捗らず。どうやって原稿を書くか、時期によって差がある。ワードで書くにしても、どのフォントだと書きやすいか、時期と原稿によって違ってくる。今日はシンプルな明朝体で、横書きの三段組で書いていたのだけれども、どうにもバラバラした文章になってしまうので、日が暮れたころになってInDesignを立ち上げ、縦書きで書く。今日はずいぶん天気が良くて、春みたいな天気だったというのに、どこにも出かけなかった。

  夜、知人の作るジャガイモとソーセージのソテー、ベーコンと白菜のスープ、それに近くの肉屋で買ってきた惣菜をツマミに晩酌。ベーコンと白菜のスープがとてもウマイ。WOWOWで始まった小林聡美が主演のドラマ――いかにも小林聡美が主演のドラマといったテイストで、それはひとつの円熟であるのかもしれないけれど、2話以降を観るか迷ってしまう――に役所広司が出ていて、平成版の『日本のいちばん長い日』を思い出し、その平成版に対して坪内さんが(昭和版と比べて)「映画としては全然駄目」と手厳しかった記憶も呼び起こされ、半藤一利さんが亡くなったばかりだということもあって岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』を観る。平成版のほうが整頓されていてすっきり観ることができたけれど、終戦に向けた動きを押し流そうとする流れの奔流ぶりというのか、勝利を信じて邁進してきた人たちの膨大さのようなものはこちらのほうにより強く感じる。そして平成版ではあまり感じなかったが、『日本のいちばん長い日』というタイトルがとてもしっくりくる。