1月25日

 7時過ぎに目を覚ます。一昨日あたりに脛を思い切りぶつけたところが痛むので、ジョギングには出ず、コーヒーを淹れる。起きてきた知人が「そういえば『ブランチ』のロケもマスクつけてやるようになっとった」と思い出したように言う。洗濯物が溜まっていたので、朝から洗濯機をまわす。洗濯物を干しにベランダに出ると、久しぶりのにおいがする。ベランダの向こうに隣家の庭があるので、土から水蒸気がたちこめてくる感じがする。洗濯機を2度回したのち、いわきで行われるプロジェクトのドキュメントに関する制作ミーティングをZoomでおこなう。これまで数回Zoomを使ったとき、自分は聴いている時間のほうが多かったが、今回はさすがにあれこれ話す。自分が話しているとき、他の人たちはマイクをオフにしているので、無音の部屋でパソコンに向かって話し続けている格好になり、ああ、なるほどリモートワークで病んでしまうというのもわかる気がする。それとは別に、ようやくドキュメントの方向性が見えてきたし、ずっと懸念していたことも伝えられたのでほっとする。

 昼は中村屋レトルトカレー(スパイシーチキン)を平げ、企画「R」の原稿を書く。今日のうちには書き終えられるかと思っていたけれど、急にブレーキがかかり、あまり捗らず。19時には原稿をあきらめて、ビールを飲みながら『王様のレストラン』を観始める。三谷作品が観たくなって、FODにも入会した。キャラクターがとても立っている。このドラマが放送されたのは1995年だという。ドラマの筋に対する感想とは別として、今とはずいぶん時代が違ったのだなあとしみじみ思う。バブル崩壊の影響で客入りが悪くなったフランス料理店を立て直すにあたり、人員整理するしかないのではという話になったときの拒絶感(とも違うけれど)や、やっぱり誰かをクビにするんじゃなくて皆で乗り越えよう!という展開になるあたたかさは、今では隔世の感がある。