9月8日

　9時半の千代田線に乗り、西日暮里に出る。そこから京浜東北線に乗り換える。東京駅を過ぎるあたりまでは座席は埋まっていたけれど、いつのまにかほとんど空席になっていたので席に座り、パソコンを広げて質問リストに加筆する。桜木町駅構内の崎陽軒の売店でシウマイ弁当を買って、11時に急な坂スタジオに到着してみると、Mの皆が入り口で手指を消毒しているところだ。

　今日は稽古場に入る日で、これから荷物を搬入するのだという。ロビーの一角で、Fさんにインタビューをする。Fさんはテーブルの上に『群像』を3冊積んでいる。インタビューの内容はあくまでFさんの「新作」についてだけれども、8月号と9月号を持ってこの夏のツアーをまわっていて、10月号は昨晩読んでくれたのだという。8月号と９月号は背のところが少し寄れていて、たしかにそこには旅の痕跡があって、じんわりした気持ちを抑えながらインタビューをした。

　12時40分にインタビューを終えて、小雨が降る中しばらくインタビューカットの撮影をしたあと、シウマイ弁当を平げて急な坂スタジオをあとにする。桜木町駅前のショッピングモールの地下をのぞくと、サミットが入っていた。近所にサミットはないので、今日はここで買うかと、晩酌に向けて買い物をしておく。惣菜コーナーには揚げ物がたくさん並んでいる。根菜きんぴら、成城石井の商品とよく似た緑黄色サラダ、さんまの竜田揚げ、ハラスのもろみ醤油焼き、4品で1000円。アパートにたどり着く頃には15時過ぎで、もう一日が終わったような気持ちになっている。