10月22日

 7時過ぎに目を覚ます。予報通りの雨だ。ただ、警戒していたほど寒くなくて、窓を開けて換気する。天気が悪いので、知人は在宅で仕事をするというので、テーブルを片付けておく。昨日、ようやく扇風機をしまいこんで、かわりに小型のハロゲンヒーターを出してあったので、足元を暖めながら仕事にとりかかる――と、その前に、いくつか告知をツイートしておく。RK新報の連載と、舞台『c』をめぐるドキュメントと、サンデー・インタビュアーズをめぐるドキュメント。新報の連載について、どう書くか迷って、それだけで小一時間経ってしまう。取材の中で耳にした技能実習生の人たちの置かれている状況のことは、それなりに強く書かなければ読み流されてしまうだろう。でも、それを代弁者のように語るわけにもいかず、どういう書き方がありえるだろうと、しばらく迷っていた。

 昼、納豆とオクラと豆腐入りそば(温)を平らげる。メールを確認すると、水納島の本のゲラがデータで届いている。連載時に提出していた引用箇所や参照箇所のデータ、もう一度送っていただけないかとあり、しばし呆然とする。そのデータがどこにあるかと整理整頓するのが苦手なので、ええっと、とフリーズしてしまう。ただ、連載の2回目と3回目に関してはスキャンデータをしっかり保存してあり、原稿にもコメントを入れる形式で「この箇所はこの資料を参照してます」とまとめてあったので、それを再送する。残りは、初回の原稿だ。この記事に関しても、2回目以降と同じようにスキャンデータとコメントを入れたワードファイルが存在するのだけれども、連載初回だったから校閲の方とのやりとりをぼんやりとしか想定できていなくて、スキャンしていないデータがいくつかある。本やコピーした記事をひとつずつスキャンするのは気が遠くなってしまうので、その資料は郵送するのでもよいかと返信する。

 午後は舞台『c』に向けた作業のドキュメントに向けて、テープ起こしを進める。しばらく経って、資料は「郵送でも構いません」と返事があったので、クロネコヤマトに集荷の依頼をする。それと一緒に、いつか実家に送ろうと思って段ボールに詰め込んだままの夏服たちがあったことを思い出し、そちらも集荷の依頼をしておく。集荷の依頼を終えたのが15時21分で、「本日中」を選んだものの、時間の指定はしなかった。さあ何時に集荷にきてもらえるのか、夕飯の買い出しに出かけているタイミングと重なると面倒だなとぼんやり思っていると、15分後にはチャイムが鳴り、集荷にやってくる。慌てて段ボールで封を閉じて、発送する。

 思ったほどではないとはいえ、寒いのは確かなので、夜はおでんを作った。黒霧島のお湯割りを飲みつつ、おでんをつまむ。「おでんは煮込みすぎない」と考えすぎたせいか、大根がまだ硬く、明日に繰り越す。『かまいガチ』の録画を観ていると、濱家のコメントがいちいち冴え渡っている。鋭いツッコミだとか、面白い一言を挟むだとか、そういうだけでなく、優しさや配慮も含めて、冴え渡っているという感じがする。たぶんテレビに出ている人にも旬のようなものがあって、それは旬をすぎるとテレビから消えてしまうということではなく、一度完成させたワザや存在感でテレビに出続けることはできるのだろうけれど、冴え渡っている時期というのはやはり限られているのだと思う。それでいうと、濱家はとても冴え渡っている。オードリーの若林も、先日の『あちこちオードリー』のNONSTYLEがゲストの回を観ていると、井上にほとんど暴言のようなツッコミを放っていて、そういうツッコミを最近ちょこちょこしているのは知っているけれど、ほとんど暴言に近いのに斬られたほうも楽しそうで、視聴者も楽しく見れるというのはすごいなと、しみじみ思った。