5月9日

 窓のほうに頭を向けて眠っていたので、寒気を感じて目を覚ます。時刻は4時半、まだ動き出すには早過ぎるし、もう少し睡眠をとっておかないと風邪をひいてしまう予感がして、なんやほんまにこの状態はと思いながら二度寝する。8時ごろまで眠り、お弁当を作る。卵一個で小さい卵焼きを作ってみる。これまでの人生で卵焼きを作ったことがあっただろうか。記憶にない。卵一個なうえに、慣れていないこともあり、ずいぶん貧相に仕上がる。ポークランチョンミートを開け、まず横に4等分する。それをさらに半分に切り、今度は縦に半分にして、卵焼きを作ったパンで焼く。4分の1を一日分にするつもりだったけれど、無印で買ったアルミ弁当箱(大)にごはんを詰めると余白が意外と少なく、そんなにポークランチョンミートは入れられそうにない。結局ポークは8分の1だけ詰めて、卵焼きを入れ、ごはんの上に梅干しをおいて蓋をする。

 10時半に家を出て、桜木町へ。今日からは定期券生活。空は今にも雨が降り出しそうだったものの、桜木町についてもまだ雨は降っていなかった。道端の植え込みで、白い花が満開だ。アプリをインストールして、何の花か調べてみると、モッコクモドキという花だと出る。聞き慣れない花だなと検索していると、別名「オキナワシャリンバイ」だとある。急な坂を上がり、スタジオに到着してみると、稽古場づくりが進められているところで、床を消毒している。挨拶を済ませて、1階でお弁当を頬張る。見た目は不恰好だがまあまあの味だ。

 13時から稽古が始まり、17時まで。帰りの京浜東北線横浜駅で座席があき、座って過ごせたものの、品川あたりからかなり混み始める。座っていても、ぎゅうぎゅうの電車に乗っていると暗い気持ちになる。これは席を立って降りるのも大変だなと思っていると、上野駅で降りる乗客がわりと多かったので、それに乗じて僕も降りる。そうだ夕食をと、エキュートで惣菜を買って帰途につく。舞台を観て20時半に帰ってきた知人と晩酌をする。