2月4日

 8時過ぎに目を覚ます。今年初めて花粉を感じる(鼻の奥に違和感がある)。空気清浄機を「しずか」から「花粉モード」に切り替える。テレビをつけると、ジャンボジェット機が製造中止となり、最後の機体が引き渡されたと報じられている。朝からひたすらドキュメントを書く。昼はCoCo壱のカレーをテイクアウトして平らげる。ビールも飲んだ。知人はずっと、僕のiPadで漫画を読んでいた。午後もドキュメントを書く。火曜日の午前中に大腸内視鏡検査を受けるので、今日あたりからは食物繊維の多いものは避ける必要がある。野菜、豆、種のあるもの、きのこ類はNGだ。つまり、カロリーが控えめの酒のあては大体食べられなくなる。晩飯はどうしようかと知人と話し合っていたら、「寿司がいいんじゃないか」と知人が言う。日が暮れた頃に、知人と一緒に出かけて、やなか銀座の「E本店」の軒先でビールを飲むつもりでいたけれど、少し寒気がするので、知人にパッ寿司を買ってきてもらう。それだけだと腹が減りそうなので、コンビニでスナック菓子も買ってもらう。写メを撮ってもらった中から、検査に影響が少なそうなものを探し、ポップコーンを買ってきてもらったのだが、裏をみると「レタス2個分の食物繊維」と書かれていた。寿司を食いながら知人と晩酌をしていると、しばらく前に送った原稿に赤字を入れたデータが戻ってくる。その赤字の入り方に、なんとも言えない気持ちになる。というのも、ひとつには、書き出しの一行に赤字が入っていたからだ。もちろん、赤字が入れられること自体はネガティブなことだとは思わない。ただ、その赤字というのが、たとえるなら「新宿の路地裏に、一軒のバーがある」という書き出しだったところに、「東京の新宿の路地裏に、一軒のバーがある」と赤字が入っていたのだ。最初の一文に、どういうリズムの言葉を置くかは、文章の全体を左右する。もちろん「たとえば、こういうふうに修正したほうが美しいのでは」と提案をもらえるなら再考するのだけれども、その赤字は単なる説明だ。これに反発するのは過剰な反応だろうかと知人に相談したのち、その修正は受け入れられないという旨を返信する。