11月12日

 8時過ぎに目を覚ます。コーヒーを淹れて、クノールのスープDELI「完熟トマトのスープパスタ」を食べる。10時ちょうどに千駄木駅に到着し、改札に向かう。編集者の方の姿は見当たらなかった。5分経ったところで、ケータイを家に置いてきたことを悔やむ。もしかしたら電車が遅れているのだろうか。しかし、「千駄木駅の改札ごしに受け渡しを」と伝えておいたのだから、ここで待っていれば大丈夫だろう――と、そう考えた瞬間に、改札がもうひとつあることを思い出す。一度地上に出て、もうひとつの改札にまわってみたが、そこにも姿は見当たらなかった。20分経ったところで「さすがに帰ろう」とアパートに帰ってみると、ケータイに何度か着信があった。メールも届いており、駅前のサンマルクカフェに入っていますと書かれている。もう一度駅に向かう。なるべく気持ちを落ち着かせて、すみません、ケータイを持たずに出かけてしまっていたので着信に気づけなかったんですけど、千駄木駅の改札ごしにと伝えておいたので、改札で待っていたんですと伝えて、本を渡してその場を去る。

 お昼に納豆オクラ豆腐そばを平らげたのち、企画「R」に向けて資料を読む。まずは『競輪五十年史』を読んで、重要だと思う箇所はケータイで写真に収めていき、その写真からワードに抜書きする。本を読んではタイプするというのでは読書の集中力が途切れてしまうのと、本を押さえながらタイプするのでは効率が悪いのとで、最近はこうやって作業をしている。ワードに入力し終えるころにはすっかり日が暮れていた。続けて、『昭和二万日の全記録』の中から、昭和23年と昭和42年に目を通しておく。19時半になってアパートを出て、高円寺に向かい、久しぶりで「コクテイル書房」。熱燗と里芋の煮っころがしをいただく。今は18時から21時までの短縮営業になっているので、お客さんがひとり、またひとりと帰ってゆき、最後にぼくだけがカウンターに残る。そうなるようにと、少し遅めにやっていたのだけれども、帰り際に少し相談事をして、21時にお店をあとにする。