1月21日

 8時過ぎに起きて、コーヒーを淹れる。これから春までに入ってきそうなお金と、出ていくであろうお金を計算すると、なかなか綱渡りだ。どかんと散財したので、ほくほくした気持ちでいられたのは一日だけだった。昼、知人にサッポロ一番みそラーメン(ひき肉とモヤシとニラ入り)を作ってもらって平らげる。午後、昨日書き上げたWEB「H」の原稿を推敲したり、企画「R」の原稿案を練ったり。知人は19時からオンラインで打ち合わせをするというので、18時に餃子を焼く。ニチレイの冷凍餃子だというのに、今日はなぜか失敗してしまう。それをふたりで平げ、知人がキッチンで打ち合わせをしているあいだ、芋焼酎のお湯割りを飲みつつ原稿に手を加えて、21時に店主のKさんに送信。

 打ち合わせを終えた知人と一緒に、『千鳥のクセがスゴいネタGP』を観る。アイロンヘッドのネタが面白かった。取り調べで刑事がギターを引き出し、泣き落としかと思いきやノリのい曲を演奏し、その曲にノってしまってうっかり自供する――というコント。サビのところで長尺で自供し、最後にはハーモニカまで吹き出すという内容なのだけれども、「いや、ハーモニカ持ってるのおかしいだろ」と思うことなく、笑ってしまう。こういうのは一体なんだろうねと知人と話す。もっと若々しいコンビが同じようなネタをやっていたら、「容疑者が取調室でハーモニカを持っているだなんてリアリティがない」と思ってしまう気がする。発想に身体が追いついていない感じがするのだろうか。あるいは、おじさんのコンビ――もっと年上だと思っていたけど、今調べてみるとぼくより年下だった――がそんなネタをやっているから面白く感じる(リアリティとかを超えたものとして見やすくなる)のだろうか。

 先々週の『オードリーのオールナイトニッポン』を思い出す。動きのあるネタをやっていたら、春日がうっすら鼻血を出していてショックだったという話の流れから、やすきよの漫才はおじさんになってからもめちゃめちゃ動いてる、ジジイ同士が揉めてる様子は面白い、大島渚野坂昭如が殴り合っている映像は何度見ても笑ってしまう、とふたりが話す。若いやつだと暴力が生々しくて引いちゃうけど、おじさん同士だと「しょうがねえな」と思える、と。あした順子・ひろし師匠がネタ中に相方をぶん投げるところも、若い男女だと引いちゃうけど、ばあさんがじいさんを投げるって面白いよな、と。年を重ねることで生まれる笑いがあるのだろうか。そんなことを考えながら『アメトーーク!』の「40歳過ぎてバイトやめられない芸人」を再生して、途中で眠ってしまう。

f:id:hashimototomofumi:20210122164026j:plain

f:id:hashimototomofumi:20210122180202j:plain

f:id:hashimototomofumi:20210122180309j:plain